正宗が名刀? | 瀬戸際おじさんの徒然日記

150年ぶりに名刀正宗を発見・・・


ほんまかいなと言うのは私だけでしょうか。


700年近く前に製作された刀、正宗と言われる刀に共通する点は、鎌倉時代の最後期(1310年頃)から南北朝時代初期(1340年頃)の体配(姿)と大摺上無銘(本来製作者名が入っていましたがその部分を切りとる)が正宗と鑑定する最低の条件なのです。


最低これをクリアしないと、本阿弥家は正宗と折紙(鑑定)を付けませんでした。


で冷静に考えますと、芸術家には傑作もあり、凡作も有り、中には失敗作もあります。


傑作なんて一生の内にそう多く作ることはできませんが、正宗と伝わる刀には全て傑作しか存在せず、また傑作でなければならないのだそうです。


700年前の人物、見本になる刀も無く、また製作者銘も入れず、それを特定の個人に極めることなど、できるはずがないことは素人でもわかります。


所謂、江戸時代に製作された相州伝の在銘刀で、非常に良くできた刀の中心(柄の部分)製作者名を切りつめて、無銘にして本阿弥家が極めたものが正宗なのです。


その証拠に、国宝、重文に指定された正宗と言われる物の中に、江戸時代に製作された刀に本阿弥家が折紙をつけています。


でも、本阿弥家には悪意は無く、大名には正宗を所持することの自負が有り、真贋は度外視、刀を正宗にすればよかったのです。


でも、この刀を製作した人物は確実に存在していました。


その刀工は江戸時代中期の名工で備中水田国重とか薩摩の一平安代辺りの刀工ではないかと思われ、個名を特定することはできませんが、鎌倉時代末期の正宗?でないことは確実です。


何の根拠もないのに700年前の人物の製作と特定、素人でも笑ってしまいます。