泣きながら帰ってきました。 | 瀬戸際おじさんの徒然日記

新仏様が出来たお家に、お供えを持っていきました。


その中に、お母様が今年初めに亡くなられたかつての上司のお家がありました。


その上司はインテリで気性もむづかしく、近寄りがたい存在で、余り近づきたくない方で私もその1人でした。


退職後、脳梗塞で倒れ入退院を繰り返し、介護施設にお世話になりながらもお母さんを見送られ、自分のことがやっとの生活をしておられます。


言葉が思うようにしゃべることが出来ませんので聞き取りづらかったのですが、心をこめてゆっくりと私に「ありがとう」と勢一杯お礼をおっしゃってくださいました。


今までの私の彼に対する考えを恥じるとともに、彼の今の姿と、数十年前の姿を思いめぐらした時涙が止まりませんでした。


それは彼の姿に対してではなく、10年先必ず自分が行くであろう姿だったからです。


彼が、今以上に病気が進行しないように祈るだけです。