老齢になった母との付き合い方に、少し戸惑った年末年始でした。
私の知らない母の一面に接して、これは、歳をとったからこうなったのだろうか。
それとも、認知症になりかけているのだろうか、と、いろんなことを考えていました。
認知症のチェックリストで、私の知る範囲でチェックしてみましたが、認知症って感じではありません。
あくまでも素人判断ではありますが。
父も、心配してかチェックしたようで、やはり私と同じことを感じているようでした。
単純に、歳をとって身体がしんどくて、家事をするのが大変になってきた。
また、歳をとって、もって生まれた性質のある一部分が、大きくクローズアップされている、といったところなのかなぁ、と思えました。
とはいえ、私は暗い気分で実家を後にしたのでした。
自分が心の中に持っている、母のイメージとのずれが、なんだか悲しく思えたのでした。
夜中、ふと目覚めて、眠れなくなって、しばらく母のことを考えていました。
母のことを考えているうち、次第に、私の抱いている母の姿っていったいなんだろう、ということを考え始めていました。
そして、そのうち、母から見て、今の私は母の知っているわが娘とは、違う面があるんじゃないかなぁ、と思いました。
結婚して実家をでて、二十数年です。
私は、夫との人間関係で大きくかわったろう、義父母との付き合いでもかわったろう。
さらに障害を持った子の親としての十数年で、母の知っている娘の気質を大きく変えてきてしまったろう、と思い至りました。
やれやれ、お互い様よ。
お互い、今日という日は、生まれて初めての今日の日よ。
そう思ったら、悲しみがどこかへ消えていきました。