まぶたがわたしを閉じてから -13ページ目

昨日の夜中、うちのマンションの前で電柱を工事していた



はしご車のゴンドラに乗って、上で作業する主任みたいなおっちゃんと



下から工具を上に渡したり、交通整理をする新米のニイちゃんとが、二人一組で工事をしている



そのうち、上のおっちゃんが下のニイちゃんに



お茶の時間や
と厳しい口調で指示した



さらに
愛情たっぷりのお茶やで、わかっとるな
と付け加えた



下のニイちゃんは
ハイわかりました!
と缶の緑茶を差し出した



するとなんたることか、おっちゃんはいきなり激怒して缶を路上に叩きつけ



こんなん愛情入ってへん!
と怒鳴った



ニイちゃんは、スンマセン!
と即座に答え、もう慣れとるのか、すぐさま缶を拾うと



今度ははしご車の中にある急須でお茶を淹れて、ゴンドラのほうへうやうやしく差し出した



するとおっちゃんは一転して満面の笑みで



ああ美味しい、やっぱりおまえの淹れてくれたお茶に限るわ
と言った



それを聞いてニイちゃんも照れくさそうにしている



私は深夜2時、部屋の窓からこっそり一部始終を見届け



この二人はいったいどういう関係なんやろ?
と不思議に思う



電柱にも薔薇が咲くのかな。