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      season6

     episode1

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割れたアスファルトの隙間の

ほんのわずかな土に根をはり

愛の言葉を受けるどころか

人に踏まれて生きている。


そんな雑草の如く生きるには

強靭な精神と体力

自家発電的な自己愛が必須だ。


ツインレイ道を歩む者達は

そんな雑草の生き様にも似た

フラットさを学んでいる。


愛強めで生きてきた

野根澄しそ美には感情を弱め、


愛薄めで生きてきた

田貫登真斗には感情を強め、


どちらもフラットであり

ニュートラルへと近づくための

学びを今

しているところなんだ。


あの日

登真斗は

泣いていたかもしれないと、

あとになって気づいたのは


あの夜に送られた

ボイスメッセージの声が

震えていたからだった。


夢だったんじゃないかと

何度も聞き直した。


"しそ美…めっちゃ愛しとお…"


あの時しそ美は途中から

水星逆行🟰復縁

の式が浮かんで

"もう大丈夫だ"という

安心の答えをキャッチした。


心の霧が晴れ

見る見る間に光が差し込んで

"喜び"しか感じられない

脳になっていった。

感情過多の人間がフラットへと

傾いたのを自らで感じた。


反対に

アイスマンと言われ

生きてきた登真斗は

2ヶ月ぶりの交信に感極まり

何度も何度も名前を呼んで

ボイスメッセージを

しそ美に送るという行動をとる。


それはいつもより声が低く

カタコトであり真剣であった。


"しそ美、クソ愛してる"

という言葉に

登真斗のサレンダーを感じた。

泣いているようなその声は

2ヶ月音信不通だった

修行の厳しさが表れていた。


しそ美は何故か

"嬉しさ"しか受け取れなかった。

あんなに悩んで涙した日々が

まるで無かったかのように


いや、

沢山悩んで涙したからこそ、もう

負の感情がスッカラカンに

なっていたのかもしれない。


登真斗に対する不信感や怒りが

登真斗の震える声で

みんな消えていってしまった。


嬉しくて泣いたんだな…


しそ美はこれまでのネガティブが

浄化されるのを感じた。


"俺もう甘えないから"


急に告げるそんな一言に

もしかして勘違いして

捉えられたら困る!と、


(水星逆行中なんだ💦コミニュケーショントラブルになりやすいんだから今、すぐに分ち合いしとかなきゃ💦)


しそ美は慌てて言った。


"違うとり方になってない?

いつかちゃんと、1人の男として

わたしを迎えにきたら

うんと甘えてください!"


"甘えさせないわけじゃないよ!"


"登真斗を抱きしめたいし、わたしだって登真斗に甘えたいんだ!"


"でも今はわたしも誰にも甘えずに自分に向き合ってる!"


"だからわたしより心、強くなって迎えに来てよ‼️‼️"


"わたし待ってるから‼️"


登真斗は


"ん"

"ありがとう"


と言った。

そして

"俺は死んでからもお前を愛してる"

と言った。


しそ美のあげたタオルを握りしめて

しそ美の作ったキーホルダーを

触りながら

2ヶ月ぶりに繋がれたことが

嬉しくて

もしも男泣きしていたのなら……

遠く離れていてよかったと思った。


もしもそばに居たのなら

しそ美の母性本能が

何もかもを台無しにさせていたに

違いない。

登真斗の成長を止めていたに

違いない。


ライオンズゲートピーク翌日の夜

2回目のサイレントは明けた。


ツインレイは

離れていてこその学びがある。


それを痛感した

あの夜だった。*∅


2024.8.13

道照月子

~season6episode2へ続く~