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season５
episode16
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何で目にするのか久々に。
Googleマップで我が子の
週末の試合会場を
調べていただけなのに
何でこんな事になるのか。
別に見たくも無いのに
以前の検索から
田貫登真斗の家が出る。
別に？？
なんて事ない過去だと思っていた。
なのに
住みやすそうな街並みと
素敵な環境
羨ましいだけの大きな新築に
生活感のある玄関周りが
見る見る間に
野根澄しそ美の顔を
曇らせていく。
こんな家いいなぁ…と思う家、
買い物もしやすそうな
近所のスーパーと
緑あふれる街並み。
素敵すぎて
羨ましくて
言葉にならない。
ここで暮らす
登真斗の奥さんに子供たち。
夢みたい。
夢の家族だ。
夫が庭の草むしりをして
子供たちの
習い事の送り迎えをして、
奥さんが仕事の週末は
夫が洗濯をして
子供たちにご飯を作って、
しそ美が子供の頃から
夢に見ていたような家族を
登真斗はやっているんだ。
そんな環境で生きている。
敵わない。
こんな暮らしの強固な絆には。
叶わない。
しそ美がそんな登真斗一家の
人生を狂わせる訳にはいかない。
久々に味わう
切なさと共に
"やっぱりこれでよかったんだ"
という安堵と納得。
ツインレイは
一緒にいると安心する存在
というならば、
一緒にいると悲しくなる存在の
しそ美と登真斗は
偽ツインレイだったのかな…
でも
悲しみを感じるのは
しそ美だけで、
登真斗は安心すると言ってた。
だとすれば
しそ美にとって登真斗は
偽ツインレイだけど、
登真斗にとっての しそ美は
本物ツインレイ。
でも
出会ってから著しく変化した
ツインレイ道の王道を歩む
しそ美にとって
登真斗はツインレイだけど、
出会ってから何も現実が変わらない
登真斗にとっては
しそ美はツインレイでは無いのか。
……変なの。。。
そして、
いいなぁー。
幸せじゃん。。。
いいなぁー。
わたしが嫁だったらよかったのに。
でもそれだと
しそ美は最愛の我が子らには
出逢えていないのだ。
しそ美が産んだあの子達は
しそ美のかけがえのない宝だ。
登真斗にとっても同じだろう。
だからもう、
どうにもならないんだ。
こんなにどうにもならない事って
世の中にあるんだと、
数年前からそれは感じている。
どーーーにもならない。
だからよかったんだ、これで。
音信不通になってよかった。
バンザイだ！
順を追って冷静に考えれば
納得出来る。
敵わないし叶わないのだから？
自分の道を、黙って進もう。
（あぁまたこのフェーズか。）
なんなんだよ
ココ最近こればかりが堂々巡り。
開き直って
忘れかけていたはずの感情が
またぶり返してくる。
でもこれだけは信じてる。
しそ美が絶対的に信じているのは
そう、宇宙様だ。
自分は時に裏切るし
登真斗も時に裏切るけど
宇宙様は
絶対に裏切らない！
必ず幸せな気持ちにしてくれるし
結果幸せな道を歩ませてくれると
気づかせてくれるから。
だから今は辛いけど、
きっと大丈夫なんだよ。
そんなふうに
しそ美は自分に言い聞かせた。
きっと心から
ホッとする日はくるさ！
ちゃんと満足するさ！
真夜中のベッドで1人
眠れずにもがく しそ美ではあるが
心の奥では大丈夫だと思っている。
そっちにばかり
気を持っていかれるなよ？と
本当はわかってるだろ？と
もう1人の自分が
必死でなだめる夜である。
登真斗、どうしてる？
何も感じないの？
楽しく暮らしてるの？
わたしの存在をもう、
感じないの？
もう無になりな！
なかなか眠れない
しそ美の今夜であった｡*∅
2024.7.19
道照月子
～season５episode17に続く～