‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦

      season4

     episode21

‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦


連名所有の

固定資産税の払込用紙を

渡したかっただけだろう。


もうどれくらいかも

わからないほど久しぶりに

元夫にご飯に誘われた。

もちろん子供も一緒に。


1食分浮くからラッキー。

野根澄しそ美は

そのくらいの気持ちで出向いた。


部屋着で

イベントの構想を練っていたが

着替えてメイクもした。

ナメられるから。

(そういう人なんだ。)


久しぶりの元夫は

所帯染みた雰囲気は一切なく

独身丸出しだった。

NYのロゴキャップに

黒メガネにカーディガン。


いつかの石田純一?

いや、敏腕プロデューサー?

遊んでそうだなー、、という

スタイルで登場した。

(別にいいんだけどね。)


「好きな物頼みなよ」

「俺ビール🍻」


(こんな人だっけ  笑)


何でもないような顔をしながら

あんかけ焼きそばを頼み

「それだけでいいのかよ  笑」

と言われながら

「大丈夫大丈夫ありがと」と

昔なら言わない言葉を

しそ美も言った。


いつも外食は家計費から

しそ美が出していた過去。

自分のお財布からお金をだして

誰かにご馳走するなんて

有意義だろうなーと、

おかしいけど離婚して

(お互いの為に良かったなー)

と思った。


普段なら足りないはずの

一杯のあんかけ焼きそばが

お腹いっぱいでいっぱいで

スカートが苦しかった。


「隣のババアがうるさくてさぁwww」

という話を元夫は

バカ笑いしながら

永遠にしていた。

(…てめぇもジジイだろ。)

しそ美は黙って食べていた。


ご馳走様をいったあと

振り込み書を受け取って

「ありがとねー」

「おう!」で

別れた。

首周りが急にかゆくなって

仕方がない。

珍しく蕁麻疹が出来たようだ。


離婚して2年が経つ。

16に出会って22で結婚した。

子供も2人生まれて

それから25年も

一緒に暮らした。


それなのにこんなにも

心って無くなるのかな。

不思議である。

なんにも感情が無い。


愛してる、の反対は

愛してない、では無く

【無関心】だという話は

本当みたい。


無性に会いたくなるは

田貫登真斗ただ1人。

登真斗がいい。

登真斗が好き。

登真斗しか嫌だ。


だけど今日実感したのは

この広い世界で

登真斗に出逢えて

本当に良かったという事。

(わたしは今世で登真斗に逢えて良かったああああ)

しみじみと、そう思った。


出会えただけて奇跡。

そこも実感した。


貴重だということ、

奇跡だということ、

それを痛感した。


今世で両思いになれた

ツインレイ田貫登真斗よ

生まれてきてくれてありがとう。

同じ時代に今を生きてくれて

ありがとう。


原点にして頂点だという

今日の学びを

宇宙様から頂いた

野根澄しそ美であった。*∅


2024.4.4

道照月子

~season4episode22に続く~