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      season4

    episode10

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「 お誕生日おめでとう 」


この言葉から始まる2人の物語は

2ヶ月の分離期間を

まったく感じさせない

不思議なストーリーとなった。


「覚えててくれたん?」

「俺の事思い出す日はあったん?」

「2日にいっぺんくらいは思い出してくれたんか?」


田貫登真斗の質問攻撃に

「登真斗から教えて!」

「わたしからはずるいよ 笑」


昔なら言う通りにしたはずの

野根澄しそ美は

後攻を希望した。


「俺は毎日忘れられんかった」

と、やけに素直に登真斗は言った。


「不思議なこともあってな?」

「急に しそ美の匂いがすんねん」

「おかしやろ?おらへんのに」

登真斗はTheツインレイ男性

のような話をした。


「おらへんのに探してしまって自分でアホ!言うてたわ」

登真斗の姿が浮かぶような話に

しそ美は笑った。

その姿がコミカルで、

そして、嬉しかったからだ。


「紙に《しそ美》と名前を書いてみたり結構女々しいことしてたで!笑」

「なんかもう病気になったみたいやわ」

と、

これまたTheツインレイ男性

のような話をする登真斗に、


(だいぶ進んできてるんだな…🤔)

自分たちが統合に向けて

水面下で進んでいたこと、

そしてやはり信じるべきは

宇宙様なんだな、と

感心した。


「5回目のお誕生日おめでとうだね」

しそ美はかみしめて言った。


「好きか?」


うなずく しそ美に

「ちゃんと言って」と

登真斗は言った。


こういうところ、

いきなり女子っぽくて笑ってしまう。

9歳も歳下の登真斗が

可愛くて仕方がない。

だけど、これが登真斗にとって

《甘えてる》ということなのかなと

しそ美は思っている。


感情を我慢しがちで自信が無く

あきらめ癖が強くて

猜疑心の強い甘えベタ、

"俺が我慢すりゃええよ"

そんなふうに登真斗は生きてきた。


関西人ならもっとこう

グイグイくるもんじゃないの?と

関東人の しそ美からすると

思ってしまうが


こんな時は関西の女友達の

「関西の男がみんなおもろい訳やないで」

「関西の男がみんな勝気な訳やないで」

の言葉を思い出す。

「しーちゃんの方がよっぽどグイグイでおもろくて男前やわ」


関西人に対する思い込み。

関西のお笑い芸人の影響は

こんなところにも有ると

痛感する。


「大好きだよ…」

隠していたような

蓋をしていた本音を

しそ美は言った。


でも23:59まで

Happybirthdayを送るか

迷っていたことも言った。

連絡を自分からする事に

抵抗があることも言った。


「俺は何度もLINEに書いては止め、書いては止め、をしていたで」

「しそ美は送る気はあったん?」


登真斗の言葉に「無い。」と

即答する。


登真斗は「そっか。」と小さく言って

「今日はほんまにありがとう」

と言った。

そして「愛してる」と言った。


2ヶ月分の気持ち言わせてと

前置きして

しそ美に

「好きや」

「大好きや」

「愛してる」を

これでもかと言った。


しそ美は、、

無になって、電話越し

目をつぶり噛み締めた。


これまでの決意

これまでのド根性一本道

孤独との戦い

それを見守ってくださった

高次元の存在と祖先神様

産土様と瀬織津姫様。

走馬灯のように流れ、浮かび、


登真斗からの愛に

幸せを感じると共に

この3次元の倫理の葛藤を

また受け入れる日々が

始まる覚悟を噛み締めた。


「しそ美を想う愛してるって、なんかこう…あったかぁい愛なんよな~、、、」

登真斗の言葉に

ツインレイ男性を見た。


カルマメイトを疑うほどの

愛憎は

どうにもあらがえない

魂と魂の繋がりだと

何度も悩んだ。

けれどやはり

温かな愛に変わったことが

2人はツインレイなんだと

思うしかない。


しかし

ツインレイの旅路は拒否できない、

という正当化は

果たして正しいのかは不明だ。


ツインレイだからと

誰かを欺いていいわけは無いと

思っている。


でもどうしても

登真斗しかいなくて、

離れようと覚悟したのに

魂がそうさせない。

どうしたらいいの?


だけどきっと

理解されないだろうこの感覚が

この道を行きなさいと

言っているんだ。


あぁ神様産土様。

祖先神様…

瀬織津姫様…。

わたしを導いてこの道を

照らしてくださったのなら、

わたしはもう

覚悟を決めて歩むしかありません。

わたしの本心もそこにありました。

もう認めます。

登真斗の存在を認めます。


止まっていた運命の輪は

また回り出す。

野根澄しそ美、田貫登真斗、

春分が明け

天秤座満月半影月蝕を迎え

登真斗の誕生日に

再び2人は魂を寄せあった。


この先の山々はそびえ立つ。

それでも2人は

手を取り合う道を

ここで選択するのであった。*∅


2024.3.29

道照月子

#ツインレイストーリー#大人の童話

~season4episode11に続く~