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      season3

     episode21

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龍の年女

今年24になる長女が言った。

「令和の男は可愛いわ」


え?令和って…

まだ6年目じゃないの?

そう言う母、野根澄しそ美に

長女は言った。


「もうわたしは平成レトロよ?笑」


えー???

昭和だけがもう

古いんじゃないんだ!、と

驚く しそ美に、長女は


「野ブタにプロデュースの

襟足長めのあの2人や

イケメンパラダイスのあの感じ、

平成のちょっとチャラい感じ

あの時代をまだ

引きづって生きる者と、


令和時代の

何かと炎上するから言動に

注意深くなるスタンスへと

シフトチェンジする者、

コンプライアンス世代に

移行する者とが

分かれてくるのよ 笑!

わたしたちの世代は! 笑、」

と、サラッと言った。


……なるほど。。。

年齢よりも

その時代に合った生き方を

選ぶ者と選ばない者、


どちらがいいとか悪いではなく

どちらを選ぶかの二極化が

こんなところにもあるのかと

しそ美は感心した。


そして自分は

コンプライアンス時代を選択して

この令和を生きていると確信した。


そうか、年の差じゃないんだ。

たとえ9歳離れていようが、

70年代と80年代に生まれようが

どの生き方を選択するかが

大切なんだと

ふと田貫登真斗を思った。


思ったと同時に2回

くしゃみが出た。


くしゃみが2回でたら

登真斗が想ってくれていると

勝手にジンクスを作っていたが

ツインレイはくしゃみでも

繋がっているらしい。


ふぅ~ん。


今日はYouTubeから流れる

スピリチュアル系動画に

耳を傾けながら

副業の作業をしていたが

"あなたの彼は複数の女性と楽しくワイワイやっています"

という話に


何だか登真斗がまるで

そんなふうに今を過ごして、

しそ美と離れていても

何ら問題もなく

家庭もそれなりに上手くやって

通話アプリか何かで

不特定多数の女性とワイワイ

会話している怠慢が浮かんで

気分が悪かった。


(……別にいいや。)

(知らね。)


勝手に1人で妄想しては

腹を立てたり

微笑んでみたり

まだまだ怖い女だと

しそ美は反省した。


平成もレトロなら

同じ昭和の年の差くらい

どうってことないね!

どの思考で生きるのか、

これの方がよっぽど大事か!


春分を前にまだ

作業が終わらないでいるが

今日はこんな発見のある一日の

野根澄しそ美であった。


春分まであと1週間。

まだまだ新境地に辿り着きそうな

そんな予感がしている。*∅


2024.3.13

道照月子

#ツインレイストーリー#大人の童話

~season3episode22に続く~