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      season3

    episode19

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目覚めると、

あんなに求めていた

田貫登真斗への想いは消えて

淡々としていた。


まるで呪いが溶けたように

通常モードに戻り

ケロッとしている自分に

ほっとする。

この方がずっと楽だ。


"期待も執着もやめる"

"自分の人生を生きるのみ"


もしかしたら

そう思い込むこの思考も

"呪い"なのかもしれないが

どうにもならない現実を求めたり

欲して嘆いたりするよりは、


とにもかくにも

自分自身に向き合って

今の自分をいかに向上させるか、

次元をステップアップさせるか、

これに集中する事が

回り回って運命を動かすのだと

学んだ野根澄しそ美なのだ。


久しぶりに登真斗を強く想い

昨日は苦しかった。

久しぶりに淋しいと感じて

逢いたいと切なくなり

一瞬次元が変わって昔の、

違う世界に行った気がした。


眠る前

蜘蛛が🕷

降りて来て、


小さな蜘蛛が🕷

前髪にホコリのようにぶら下がり


これは登真斗の分身だと

すぐにわかった。


(いつもそばにいるよ)と

(淋しくないで)と

俺の前世は蜘蛛らしい…と

笑って言った登真斗の分身が

しそ美の元に

やってきたのだ。


そして

我に返った気がする。

そう、今は自分に向き合うんだ。

いいえ、今だけじゃないこれからも

ずっと前を向いて自分に向き合えば

隣には


きっと必ず登真斗はいる。


月曜日の朝が 

慌ただしく始まり

しそ美を取り巻くライバルも

動き出しているだろう今日に

挑んで邁進しよう。


みんな走っている。

それぞれの我が道を

それそれのペースで。


春分まであと10日となり

これから動き出す新しいフェーズに

誰もが向かっている。


ひよるな!しそ美。

いつだって向き合うべきは

自分自身なんだ!

登真斗がいてもいなくても

関係ない。

登真斗がいてもいなくても

向き合うは一生しぬまで

自分自身なんだと、

しそ美はここで

燃料補給をしたように思う。


今日を創るは自分自身。

新たなる信念を掲げ

歩き出す

野根澄しそ美であった。*∅


2024.3.11

道照月子

#ツインレイストーリー#大人の童話

~season3episode20へ続く~