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season３
episode14
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寒々しい地面に横たわる黒い物。
助けたのは仔犬、だと思って
ジャンパーの中に入れたはすが
子猫だった。
小さくて柔らかいその子を
胸であたためほっとした。
トイレの水が勢いよく流れる。
そして場面は変わり
田貫登真斗の御家族と
何故か一緒にいて
「お父さんはこんな時どうする人なの？」
と笑いながらご子息に聞くと
「お父さんはきっと洗い物しながら"俺は名統や"」
という人だと教えてくれた。
"名統"
そんな言葉は無い。
"統"は
一筋に続くもの、繋がり
を意味する。
目が覚めてハッとした。
"あ！ツインレイ登真斗の夢だ！"
と胸が高鳴る野根澄しそ美。
乙女座満月の夜から
浄化したラピスラズリを
左手につけるようになり
毎晩の夢が
激しく意味深なものになっている。
水面下で何かが
起こっているのか？
登真斗と最後に会ってから
１ヶ月が過ぎている。
「いつまでもケジメの無いことするならわたしを切ってよ！笑笑」
と、
物凄いストレートな言葉を
初めてハッキリと
登真斗に刺したあの日から
連絡はお互いしていない。
しそ美はする気も無い。
しかし
目には見えず
耳にも聞こえてはこないが
登真斗の生活に何らかの変化が
起こっていると察した。
ラピスラズリ。
古代から神とつながる石、
邪気払いの石として大事にされ
パワーストーンの中でも
もっとも強力な霊石として知られる。
ラピスラズリの効能、
ポジティブ思考、願いの成就、
邪気払い、表現力のアップ、美肌。
本当か？と半信半疑でありながら
初めて自分の為の
セルフラブの1つとして購入したが
それを登真斗からもらった
指輪をしている
左手首につけてから
何だか変なのだ。
しそ美の強み？しそ美の特技？
しそ美の体質？なのであろうか
"夢のお告げを頂きやすい"
というものが、
さらに強化されているようだ。
夢を忘れないように
ノートに書き込みながら
しそ美は
"自分に見えていない世界も動いている"
ということを再認識した。
今、目で見ている世界だけに
囚われ、縛られて固定したら
視野が偏ることを改めて感じた。
見える世界と見えない世界を
二極化せずに
それをひとまとめに出来たら
世界が広がることを学んだ気がする。
そして今日を創る
ということの重大さも感じた。
何かまた
次のステージに
移行しはじめている
野根澄しそ美である｡*∅
2024.2.29
道照月子
#ツインレイストーリー#大人の童話
～season３episode15へ続く～