森田side




私達のいつもは行きも、休憩時間も、帰りも4人一緒に居る事
これが私達のいつもで、これが普通だった。






でも、今日は少し違った




ほのちゃんに放課後2人だけで話があると言われた。





ほのちゃんからなんて珍しい。





なんだろ話って






時間というのは一瞬なもので、


気づけば放課後になっていた





天「ひかる!帰ろっ!」



森田「ごめん!天ちゃん、今日ほのちゃんに残っとってって
言われとるけん、一緒に帰れん!」



天「えぇ、😭」


松田「ほのからなんて珍しいね」


森田「そうだよね」


松田「とりあえず分かったから天ちゃん連れてお先に帰るね〜」

森田「ありがとうね」






松田と天ちゃんが帰り、数十分経ったところでほのちゃんが教室に入ってきた





森田「あ!ほのちゃん!」

田村「あ、ひぃちゃん。」

森田「どうしたの?今日は、」



田村「……ひぃちゃんって最低よな」






ん?え?どういうこと?





なんで急にそんなこと言うの?





森田「え?


田村「え?ってなんやねん」


森田「いや、私ほのちゃんになんかしたっけ」


田村「いや。ほのにはしてへんけど、ほのの友達に最低なことしたんやろ?」



森田「誰?そんなことしとらんよ?」



田村「夏鈴ちゃんや。」




森田「え?なんのこと?」



「ほんとにその子知らないし、喋った事すらないよ??」




田村「ひぃちゃん?しらばっくれんといてよ」



森田「ほんとよ!」


「第一、最近はずっとほのちゃん達と居たじゃん!」



田村「いや、夏鈴ちゃんが嘘つくわけない」


森田「ホントなんだってば!信じてよ、」


田村「信じる?私の友達の事裏切った人を?」



森田「うらぎる、?」


「そもそも夏鈴なんて子知らないのに、何を裏切ろっていうの!!」



田村「ごめんけどもうひぃちゃんの事見損なったわ」



森田「ちょっと、待って、、、」








ちょっと待ってよ!!と大きな声で止めたかったのに、
上手く声が出ない。




いや、出し方が分からなくなった






待ってよ、保乃ちゃん…




行かんでよ……





森田「行かんでよ……」



田村「え?」



森田「保乃ちゃん、行かんで、、」


田村「…え?」





涙が溢れて止まらなかった。





初めて友達との事でこんなにも泣いた





なんでとか、嫌だ、とか


行かないで、なんて言った事がない




でも、保乃ちゃんには、自然と口から溢れ出てくる様に
こんな沢山の言葉が出てくる






でも、そんな私の気持ちなんて届く訳もなく





田村「泣いても知らへんわ」

「あんたが悪いんやろ?なんで泣くねん」




森田「グスッ…ごめん、」



田村「あーほんとムカつく」

「保乃を信じたひぃちゃんが悪いんや」



森田「保乃ちゃんを、信じた、わたしがわるい、」




確かに保乃ちゃんを信じた私が悪い


でも、私は保乃ちゃんの事が好きだから。大好きだから。


どうしても信じてしまうというか信じたい





森田「…でも、私は、保乃ちゃんを信じてしまう」


田村「ならお好きにどうぞ」


森田「グスッ…ウゥ、……」





保乃ちゃんの冷たく突き放す様な態度に、
心の傷がどんどん深くなっていく





そこから何分いや、何時間泣いたのだろうと言うくらい
泣いた


その間保乃ちゃんは帰ることも無く、私に話しかける事もなく
ただ私の前に立っていた






そろそろ泣き疲れてきた頃




辺りは教室の灯りが目立つ程暗くなっていた






森田「ごめん、ごめんなさい、」



田村「許さへん。」





ギュッ






森田「え、?」



田村「これで分かった?ひぃちゃんには保乃が必要なんよ」
「ひぃちゃんには保乃しか要らんし、保乃の言う子と聞いてれば幸せになれる」



「やろ?」




森田「うん。保乃ちゃんしか私には必要ない。


「保乃ちゃんの言う事を聞いていれば幸せになれる」




田村「よしよし偉い子や😊」 




森田「ひぃは、もう最低じゃない?」

「保乃ちゃんの言う事聞いてるから、最低じゃない?」





田村「うん😊最低じゃないよ」






私には、保乃ちゃんしかいらない



保乃ちゃんはすごい人



保乃ちゃんといれば幸せになれる






保乃ちゃん、ほのちゃん、ほのちゃん、ホノチャン……















るん天