プルルルプルルル
ゆ「ん??誰からだろう」
み「こっちはやっておくから、電話出な!」
ゆ「みぃちゃんごめん!ありがとう〜」
昼間に電話がかかってくることなんて
滅多にない為、変な緊張がはしる
ゆ「もしもし」
櫻「ひかるさんのお姉様でお間違いないですか!」
ゆ「はい、そうですが、」
櫻「ひかるさんの様態が急変しました」
「急いで来てください」
え、?ひかるの様態が急変…?
どういうこと、
ひかるは、麻痺があるだけで、病気になってる訳じゃない
何がどうなってるの……??
み「ゆいちゃん!しっかりしぃや!
はよひかるちゃんの所に行きなさい!!!」
ゆ「う、うん」
「ごめん、!行ってくる……!」
私は急いで車を出し
櫻病院へ向かった
タッタッタ
ゆ「ひかる!!!」
ひ「…お、ねぇ、ちゃん…?」
ゆ「ひかる、!大丈夫、?!」
ひ「………」ポトッ
ゆ「…大丈夫、大丈夫よひかる」
私には何があったのか分からなかった。
ただひたすらひかるの涙を拭うことしかできなかった。
櫻先「非常に言いづらいのですが、ひかるさんは現在
交通事故によってPTSDを発症しています。」
「ひかるさん曰く、半年前から少しづつ、様々なことを思いだすようになったそうです。」
ゆ「それは、治るんですか?」
櫻先「一応、治療法もあり、治るとされています。」
ゆ「良かった…先生、ひかるを治してやってください。」
櫻先「……」
ゆ「先生??」
櫻先「すみません…ひかるさんにはもうひとつ病気があります。」
ゆ「…え?」
櫻先「ひかるさんは、ステージ3の癌です。」
ゆ「え、?ちょっと待って…」
「どういうことですか?」
櫻先「お姉さんのお気持ちは十分分かります。」
ゆ「いや、癌だなんて…あと2週間で退院って喜んでたのに」
櫻先「これから、抗がん剤治療を行います。
そして、癌が小さくなったら摘出手術を行います。」
ゆ「これは、もうひかるに言ったんですか?」
櫻先「いえ、まだです。」
ゆ「このまま言わないでください。」
頭が真っ白になった。
ただでさえ、ひかるには麻痺があって、私達には想像できない程の辛さがあるのに、癌だなんて……
PTSDとも付き合っていかないといけない。
ガラガラガラ
ピッピッ
ひ「……」スゥー
病室に戻ると、ひかるは寝ていた
ゆ「……ひかる、」
いっそこのまま、殺してあげるのが
この子にとっては楽なのだろうか。
ゆ「……グスッ」
私は声を押し殺して、ひかるにバレないよう泣いた。
ピピピピ
ゆ「んん……」
朝7:30
ゆ「うわぁ、やばっ寝てた」
昨日の事があってから、ひかるの病室でそのまま寝てしまっていた。
ひ「おはようお姉ちゃん」
そこには、何も知らないひかるが起きていた。
彼女の顔は少し痩せて見えるが、それに負けないくらいの満面の笑みが輝いていた
ゆ「おはよう☺️ひかる」
神様。どうか、この子を助けてやってください。
どうか、ひかるを……助けてください…
ひ「うっ、、!」
ゆ「ひかる……??」
ひ「あぁ"!!!!はぁ、はぁ、はぁ、」
ゆ「ひかる!大丈夫?!」
「誰か!先生!!!!」
ひ「お、ねぇち"ゃん"!!!!たす、けで……」
ゆ「大丈夫!大丈夫!お姉ちゃんいるから!」
どうか、二人で幸せな日々を送らせてください…
ジリジリ
陽炎も珍しくないこの時期
7月
ひかるは、3年という長い闘病生活に幕を閉じた。
7/10これは、彼女がこの世に産まれた日。
そして、彼女が我が家に帰ってきた日。
ゆ「ひかる、お誕生日おめでとう。」
ひ「お姉ちゃん、ありがとう。」
私は、ひかるの好きなショートケーキを彼女の前に置いた。
ゆ「いっぱい食べてね!」
満面の笑みを浮かべた彼女を前に、涙を拭う。
ひ「お姉ちゃん笑何泣いてんの!笑」
貴方がいれば、今、こんな風に言ってるのかな?
額縁に入ったひかるの顔はとても輝いている。
ゆ「ひかる、よく頑張ったね」
「これからは、ゆっくり休んで」
「大好きだよ」
彼女は、新しい世界へと旅立った。
るん天