とあるレッスンの日








夏鈴side




振「じゃあ休憩!」




休憩!という言葉を合図にメンバーは各々散って行き休憩時間をそれなりに過ごしていた




だが1人、まだ鏡の前で踊っている者がいる





夏「ひかる、休憩せんと」



ひ「はぁ、はぁ、大丈夫」





そう。こいつ森田ひかるだ





夏「ひかる、この休憩が終わったら何回も通すらしいから、今はやめとき」



ひ「いや、大丈夫」


夏「大丈夫やない」




夏「今のひかるは無理しとるで」


ひ「…」




夏「な、?休憩しよ?」


ひ「……夏鈴はさ、れなぁの事ちゃんと考えてあげてる?」


夏「は?この話とは関係ないやろ」



ひ「あのさ、私達がちゃんと踊って、れなぁに迷惑掛からないようにしようとか思わんと?」


夏「は?」



ひ「れなぁの初センターの曲だから、私達がちゃんとしてれなぁに恥をかかせんようにしようとか思わんと?って聞いとると」



夏「別に思ってへんわけやないけど、」



ひ「じゃあなんですぐに休憩とか入れると?」


ひ「れなぁの事を思っとるならもっと頑張ろうとか思うやろ!」



夏「じゃあ!!逆に聞くけど、」


「無理して踊って、それでいいパフォーマンスができる?」


「無理して踊って、仮に怪我でもして、本番に出られへんくなったらどうするんや!」




「そんなん迷惑どころか恥かくやろ!!」




ひ「じゃあ頑張って踊らんくて、本番で間違えたりトラブルが起きたらどうするとよ!!」



夏「あのなぁ!みんな頑張って踊ってないわけじゃないねん!」


「みんな先の事を考えて、今は休憩するべきやって思っとるから休んどるだけや!」


「別に誰もれなぁに恥かかせようとか思っとらんわ!!」




保「なぁ、2人ともやめや?」




松「そうだよ、2人の頑張りはみんな分かってるから」



ひ「違う、そうやって言って欲しいんやなか。」


夏「…」








ひ「、、、みんなは分かってなか!!初めてセンターになった時の不安とか恐怖とか、重圧を!!」



「……どれだけ不安か、、」




夏「、、、」



ひ「もっと、もっとれなぁの事を想ってあげてよ!!」

夏「みんなだってれなぁの事を想っとるよ!!」



夏「なんで分からんのや!!」



ひ「傍から見てそうは見えない、」



夏「は、?今なんて言った、?おい!もう1回言ってみい!」




ドン





ひ「傍から見てそうは見えんって言っとるとよ!」





ドン







松「ちょ、ちょ、2人とも押すのは良くない、と言うか暴力は良くないよ!!」


夏「うっさいわ!」







ドン      ガッシャン   






松「痛っ!」





保「わぁ!!りなちゃん!大丈夫?!!」






ひ「もっとれなぁの事考えてよ!!!」


夏「考えとるって言っとるやろ!

それに今ひかるは自分の事を最優先に考えや!!」






「やめて!!!」





ひ「っ?!」


夏「っ!!」




み「2人とも熱くなりすぎやで」



松「今の2人はれなぁの事を想ってないでしょ!!」


ひ 夏「それは、!ちゃんと想っ、、」


松「想ってるなら!れなぁの前でそんな喧嘩しないで!」


松「れなぁの事を一目でも見た?喧嘩に集中して、れなぁの事を想ってるとか言って、今見てみなよ!れなぁを」





そう松田に言われ、私達はれなぁを見た





ひ「え……」


夏「ご、ごめん、」




そこには涙を流し、ずっと"ごめんなさい"と呟いているれなぁがいた




麗「グスン、、ごめんなさい、私のせいで、、」



保「大丈夫。れなぁのせいじゃないで」




由「ひかるの言い分も夏鈴ちゃんの言い分も分かる。でもね、一番はれなぁの気持ちなの。2人がそうやって騒いでもれなぁの気持ちは分からないでしょ?」



上「そうだね。今の2人のやり取りをれなぁはどんな顔で、どんな態度で、どんな気持ちで見ればいいの?2人はその事考えてた?」





ひ「、、すみません、考えて無かったです。」


夏「私も、れなぁの事何も考えて無かったです、」


土「そのすみませんを言うのは私達にじゃなくない?」





ひ「……」






ひ「れなぁ、本当にごめん。れなぁの気持ちも理解せず勝手な解釈で全てを進めて、それに見苦しいものまで見せて、本当にごめんなさい、」




夏「私からも、ごめん、」




麗「、、ううん、いいの、2人が私の事を凄く想ってくれてたって事が伝わって嬉しかったから、」


麗「ありがとう」




ひ「……」


夏「……」





保「よし!じゃあこれからはひいちゃんも休む時は休む!夏鈴ちゃんもね!わかった?」




ひ  夏「はい…」




保「そして、これからもみんなでれなぁをサポートしながら、この桜月という楽曲を良い、最高な楽曲にしていこう!ね!」



天「保乃の言う通りだね!れなぁも何かあったら相談してね」



麗「うん、ありがとう!」




綺「それじゃあ、藤吉さんと森田さんも早く仲直りしてもらって、そう思いませんか?幸坂さんも」


幸「え?あ、うん。」


綺「そうですよね?じゃあお願いします」




ひ「え、えっと、その、私の事を心配して声を掛けてくれたのに、変な態度とって本当にごめん、」


ひ「夏鈴だってみんなの事を想ってるのに勝手に想ってないって決めつけて本当にごめん、」




夏「ううん、夏鈴もひかるの気持ち知らんのに偉そうなこと言ってごめん、」





ひ 夏「……」





ガチャッ







理「みんなぁー!久しぶり!!」

菅「久しぶり!新曲好き過ぎて見に来ちゃった!」




理「ってあれ、?今、ダメだった感じ……?」




天「お姉ちゃん、」

「お姉ちゃんだぁ!!!」



綺「お、親分?!」




メ   わ〜!!






理佐さんと菅井さんの急なサプライズによってこの喧嘩は事なきを得た
















































由「ふぅ、理佐と友香にレッスン見に来てって言っといてよかったぁ、」




理「ちゃんと喧嘩してるなら言ってくれないとぉー気まずかったよ?入った時」



由「ごめんごめん(笑笑)」



理「もぉ、今日の夜しっかりお仕置するからね」



由「えぇ、マジ」


















fin








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おはようございます!こんにちは!こんばんは!



るん天です




今回のこのお話なのですが、実はこのお話、ボツ予定のお話でした!(笑)



もう諦めかけてたのですが、

「いや、やっぱり出したい!」

という私の我儘から出すことにしました(笑)


なので暖かい目で見て頂けるとありがたいです🙏








それでは




るん天