ひ「おはようございます」

天「あー!おはよーひかる!」

夏「おはようひかる」

ひ「おはよう2人とも」


夏「どしたん?ひかる、元気ないで?」

ひ「そ、そんな事ないよ!」

天「ほんとに?ま、何かあったら言ってね!」

ひ「う、うん!ありがとう、」


夏(ほんまに大丈夫なんかな、、、)



保「ひいちゃん!おはよー」

ひ「あ、保乃ちゃんおはよう」


保「ん、?ひいちゃん、その傷どしたん?」


ひ(やっぱり、保乃ちゃんは勘が鋭い、、)
(でも、今ここで本当の事言ったら、、無理だ、
言えない)


ひ「寝てる時に引っ掻いたのかも、」

保「ほんまに?」



グイッ

ひ「っ?!」


保「ほら引っ掻いたならこんなに長くないはずやけど」

ひ「ちょ、ちょっと!!やめてよ、!」



保乃ちゃんに急に襟を下に伸ばされ、鎖骨から少し下まで見えてしまった



ひ「ほ、ほんとに引っ掻いただけだから」



バレると思った私は少し強い口調で保乃ちゃんに投げ捨てるように言った




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「はい、じゃあレッスン始めるよー」


保乃ちゃんに強く言い過ぎてしまったと反省しているとレッスンがスタートした


最初はウォーミングアップから
その後音に合わせて振りを確認していく



キュッ    タタン


ひ(うぅ、昨日叩かれた場所が響いて痛い、、)


T「森田?遅れてるぞ大丈夫か?」

ひ「はい、すみません」


由「大丈夫?」

ひ「?!由依さん、だ、大丈夫です」

由「何?そんなびっくりしなくても笑」

ひ「ごめんなさい」

由「無理せず頑張って」

ひ「ありがとうございます。」



レッスン中、いつもより叩かれた場所が酷く痛み
みんなよりダンスに遅れをとってしまい先生に心配された


そして、この痛みの元凶。
由依さんにも心配された



由依さんが心配をしてきた事に驚いてしまった
その時の由依さんの顔は言葉には表せないほど酷く恐ろしい顔をしていた



正直、先生に声をかけられた時本当の事を言おうか迷ったけど、由依さんのあの顔を見ると言葉が詰まって何も言えなかった



T「しょうがない、よし!少し休憩にしよう!」

メ『はい』





私は休憩の合図が入ってすぐ部屋の隅の方に行き座り込んだ



ひ(うぅ、結構痛いな、、)


トントン


ひ「っ?!」ビクッ

天「あれ?ごめん、びっくりした?」

ひ「あ、なんだ天ちゃんと夏鈴か、」

天「なんだとはなんだぁ!」

夏「ひかる、本当は大丈夫じゃないんでしょ?」

ひ「いや、本当に大丈夫」

夏「絶対大丈夫じゃない」

ひ「……」

天「あ!そんな事よりひかるマネージャーさんが呼んでたよ!」

ひ「え?嘘」

天「本当!私達も一緒に呼ばれたから行こ!」

ひ「う、うん行こっか」

天「確かこの部屋だったかな」

夏「うん。この部屋で合ってる」

 

ガチャ



?「遅いよ〜早く入って〜」

ひ「え?ほ……」     ?   シー🤫







天「よし!鍵閉めたよ」

?「ありがとう!」

ひ「これはどういう事?保乃ちゃん」

保「ひぃちゃん、ほんまは大丈夫じゃないんやろ?」

ひ「……」

保「大丈夫じゃないなら言って欲しい」

ひ「…言ったら、何されるか分かんないから、、」

夏「もしかして、由依さん?」


ひ「っ?!……」


保「やっぱりか、」

保「……ひぃちゃんもう包み隠さず全部話して欲しい」


ひ「、、なら、由依さんに何も言わないって約束してくれる?」

保「うん、何も言わん」

ひ「なら、」



私はもう保乃ちゃん達に話す事にした
話さないと戻れないだろうし、戻らなかったらそれはそれで由依さんに怒られてしまうから


そうして私は全てを包み隠さず話した




ひ「だから今日も体が痛くて、レッスンに集中できなくて、、」


保「そんなことがあったんや……」

夏「想像以上に酷かったわ、」

天「…」


ひ「ごめんね、こんな話して。」

ひ「私そろそろ戻るね」



そう3人に言い残し私はレッスン室に戻った








ガチャ



由「ひかる」

ひ「?!」

由「遅かったねどこ行ってたの?」

ひ「あ、あの、打ち合わせに行ってました!、」

由「嘘だよね」

ひ「え、?」


み「2人とも何話してるのっ?🎶」


由「ん〜?ひかるにどこ行ってたのー?って聞いてただけだよ〜」

み「そうなん?ひかるちゃんはどこ行ってたの?」

ひ「あ、!ちょっと、打ち合わせに…」

み「そうなんだ〜お疲れ様😊」

ひ「あ、ありがとうございます」



そういうとみいさんは何処かへ行ってしまった



それと同時にレッスン室のドアが開きあの3人が帰ってきた


ひ(帰ってきた、これで助かるかも…)




ドン



ひ「うっ、!」

由「ひかる、嘘ついたでしょ」

ひ「え、?」



ドアが開いたことでドアの方を見ていると
後ろから由依さんに突き飛ばされた


由「全部分かるんだよ」

ひ「なんで、」

由「天の服に盗聴器付けといた」

ひ「?!」


ひ「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…

由「あーひかるのその顔みたらスイッチ入ったわ」

ひ「嫌だ、助けて、」



由依さんは周りにメンバーが居るにも関わらず
私に馬乗りになって殴りかかってきた



ドン


パチン       バコ


ドス



周りのメンバーは由依さんの初めて見るこの姿に
きっと恐怖を感じているのだろう
みんな恐怖で足がすくんで誰も助けに来てくれない



何発か殴られた所で、由依さんはそろそろ私が弱っていると思ったのか
膝で動かないように踏んで固定していた腕を離した



ひ(抵抗しなきゃ、!)


私は最後の力を振り絞って必死に由依さんに抵抗した



由「まだ抵抗できるくらいの体力あったんだ」



と言うとさっきとは比べものにならないくらいの
力で殴ってきた



ひ「ゲホッゲホッ、、ハァ、ハァ、」


私の咳き込む音を聞いた何人かのメンバーが
やっと助けに来てくれた



保「由依さん!ダメです!やめてください!!」


夏「由依さん!!ちょっと!」


天「ひかる、ひかるが、」

夏「ひかる!大丈夫?!」



私はもう喋れなかった


息を吸うことに必死で、意識を保つことに必死だった
 

み「由依ちゃん!やめや!!」

由「どけ」


松「由依さん!やめてください、ひかるが死んじゃう!」

由「うるさい」


上「由依ちゃん!?やめなさい!」


み「由依ちゃん!!」



パシン



由「っ?!」

み「もう、やめて!」


もう暴走して止まらない由依さんをみいさんが
1発だけ平手打ちをした


我に返った由依さんは私の上から降りてくれた


ひ「ゲホッゲホッ、、カハッ」


保「ひぃちゃん!大丈夫?!」

夏「ひかる!しっかりして!」

天「ひかる!ひか、、る、ひ……」



ここで私の意識は途絶えた





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
保乃side

天ちゃんがひいちゃんの名前を呼んでいるとひぃちゃんは目を瞑って開かなくなってしまった


保「ひいちゃん!だめ!しっかりして!」

夏「ひかる、、、」


保「由依さん!なんで、なんでひぃちゃんにこんなことするんですか?!」


由「ひかるが嘘をついたから」

保「は?」

由「ひかるが打ち合わせをしてきたって嘘をついたから」

保「どうしてそれが嘘ってわかるんですか?」

由「天に盗聴器付けてるから全部聞こえてるの」

天「え、?」

天「いつの間に、、」

由「もう、辞められないんだよ、」
「ひかるのあの苦しんでる顔が堪らなく好きなんだよ!!」

保「おかしい、イカれてる」


由「みんなには分からないよ」


夏「はい。分かりませんよというか分かりたくもない」


み「由依ちゃん、ひかるちゃんへの暴力が辞められないならひかるちゃんと別れなさい」

由「は?嫌に決まってんじゃん」


み「なら暴力を辞めさない」

由「それは、約束できない」


み「なら別れる」

由「……」

み「決められんのならうちが決めるわ」



み「別れる」



み「これで決まりな」

由「え……嫌だ、」

み「もうダメやで!決まったことや」

み「由依ちゃんが自分で決めんかったのが悪い」

由「……」



由依さんはこれまでにない絶望した顔をしていた



それから由依さんは1期生さんに連れられて行った





その後、ひぃちゃんが目を覚ましメンバーを挟み
由依さんとひぃちゃんの今後について話し合った

結果2人は別れる事になり、これからはお互い
メンバーとして接し、二人きりには絶対にならない事とみいさんとまつりちゃんから強く言われていた







そこからひぃちゃんはどんどん回復していき今では
カッコイイ櫻坂のセンターをしている














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理「うぅ、痛い、」


由「理佐?こんなもんじゃないでしょ?」


理「由依、もう、やめて…」

由「何言ってるの?まだこれからだよ」


理「あぁ"!!!うぅ"、、」





















るん天