前回に引き続き、IPAから発表された令和5年度秋期試験のデータベーススペシャリスト(DB)午後1問1の採点講評を見てみます。
・・・関係スキーマから不足している情報を的確に分析し,解答するようにしてほしい。また,(2)d の正答率が低かった。
全体として正答率は平均的であった。
という全体講評の割には、正答率が低かったと攻めて来ます。
これは、
設問2では,(1)の正答率が低かった。
に続いているので、設問2は難しかったということでしょうか。
設問2の(2)は穴埋め問題でした。
この問題に関する説明としては、データベーススペシャリスト試験苦戦記(16)午後1とKANさんのことに書いています。
dの解答例です。
講評は以下になります。
主キー属性として見積依頼番号を記述できていない解答が目立った。見積回答明細番号は仕入先間で重複し得ることから,“見積回答明細”の主キーは,見積依頼番号との複合キーとなることを状況記述から読み取ってほしい。
見積回答から見積回答明細に矢印が引かれていますので、見積回答の主キーである"見積依頼番号"が見積回答明細に外部キーとして存在するということは概念データモデルを見ればわかるような気がするのですがどうでしょう。
あっ、"主キー属性として"が重要なんですね。
今回はここまでにします。
****
問題を解いているときならいざ知らず、改めて講評から内容を思い出し色々と貼るのは想像以上に大変なことがわかりました。
次回はしれっと別の話題になっているかもしれません。