アネーストリーの故障回避により例年以上に敷居が低くなった札幌記念。
馬場適性やこれまでの実績を考えると自然と人気サイドのトーセンジョーダンやレッドデザイアに目がいってしまいがちだが、小粒には小粒なりのドラマがある。
なんといってもサマー2000シリーズが始まって初の「シリーズ盤」札幌記念。8歳になって本格化したキングトップガンがここで勝てば逆転シリーズチャンピオンに輝く。前走後も順調に調教をこなし好調をキープしている事から案外、重賞3連勝でシリーズチャンピオンも夢ではない。
サンデーサイレンス産駆の重賞制覇連続記録がかかるアクシオンも函館から得意の札幌に舞台が移るのは明らかにプラスだろう。三浦皇成騎手から吉田隼人騎手に乗り替わりがどうかだが、個人的には産駆が元気な限り1年もう1年と記録を更新して欲しい。
ネオヴァンドームは今は亡き伯父さんの記録に挑戦する。
札幌芝2000のレコードタイムはヴァンドームの伯父:タスカータソルテがマークしたもの。奇しくも、ヴァンドームも伯父と同じ藤原厩舎所属。サイドストーリーから夢を膨らませ応援するのも競馬の一つの魅力だと思う。是非、頑張って欲しい。
去年の暮れから今年にかけての実績No1はトーセンジョーダンだろう。
アルゼンチン共和国杯を勝ってから有馬記念では健闘の5着を挟みAJCC制覇。父が高い洋芝適性を誇るジャングルポケットで母系は相手なりに好走するタイプの一族であり、引退間際に天皇賞・秋、マイルCSを制したカンパニーも同一族出身。
アーネストリーの回避によってメンバー手薄になった今回は絶好の勝機到来。ここで順当に勝ち上がって秋には悲願のG1タイトルを・・・。
復活がかかるレッドデザイアは早くから札幌記念を目標にして調整されてきた。
4歳時のローテーションは競馬ファンの中でも賛否両論だが、ドバイでのAW重賞初制覇や鼻血治療で遠征したアメリカでお世辞でも満足とは言えないコンデションの中でのG13着は能力がなければなしえない成績。人気がどこまで支持されるかわからないが3歳牝馬クラシック時はこの馬に賭けてこの馬と心中してきたので是非とも陽のあたる大舞台に帰ってきて欲しい。その為にも、ここで賞金加算を。
一つのレースをとっても角度を変えれば様々な夢やドラマが見えてくる・・・。これも競馬の面白いところだ。