先日、1頭の競走馬が故障を期に志半ばで現役生活にピリオドを打った。
「ブレイクランアウト」
09年の共同通信杯を制覇し2歳時から現4歳世代の1600m~1800mでトップ争いをしていた期待の関東馬だった。
GⅠこそ勝てなかったが、2歳時に挑戦した東京スポーツ杯2歳Sでは後の宝塚記念馬ナカヤマフェスタの同タイムクビ差2着、3歳時の秋初戦の朝日CCでは皐月賞馬キャプテントゥーレと同タイムクビ差2着と潜在的に秘められた能力が徐々に開花していた途中だった。
今、思えば朝日CCのクビ差2着がこの馬にとって競走馬人生を大きく左右するターニングポイントだったのではないでしょうか?
陣営が次に選択したのがクラシック最終戦の菊花賞。1600m~1800mを主戦にしてきたこの馬にとっては未知の距離だ。
馬主の要望なのか陣営の新たな距離適性を発掘する為だったのか、真相は関係者にしか解らない事ですが、菊花賞出走案に誰一人反対をしなかったのかなって個人的に思います。
時には無理なものは無理、厳しいものは厳しいと意見を交換し合いその中で勝ちを見つけていくのがチーム競技だと僕は思っています。
あまたあるレースの中で間違った番組選択をしなければ明るい未来も見えていたし、少なくても重賞タイトルがGⅢ1つのキャリアで終わる馬では無かったはずです。
これからは種牡馬として第2の人生が待っていますが、志半ばでリタイアした悔しさをバネに開きかけた未知の才能をこれから生まれてくる子供たちに受け継がせて1日も早い活躍馬が誕生するのを願っています。