「16時間放置し3ヵ月の乳児が死亡…母親の「悲痛な生活環境」」について | 前山和繁Blog

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このごろ、過去に書いた記事の誤っている箇所が気になり始めてきた、直したい箇所もいくつかあるが、なかなかできないでいる。

英語学習の記事も時折書くことにした。

16時間放置し3ヵ月の乳児が死亡…母親の「悲痛な生活環境」

 

死亡の女児は無戸籍か…室内放置の女「自宅で出産、出生届出してない」

 

30歳の母親に16時間放置されて生後3ヶ月の娘が死亡した事件。保護責任者遺棄の容疑で、その母親が逮捕された事件。

 

このニュースのコメントを見ると侮辱罪や名誉毀損罪とされてしまいかねないようなコメントがある。Yahooニュースにコメントしている人々は政治家へのコメントと一般人へのコメントは、違った言葉遣いをしないと場合によっては訴えられるという意識が欠落している人々が多い。

 

ただ数が多すぎるうえに、大部分は無価値だから無視されているといったところか。

 

メディア側は、報じるときに公益性があると考えて記事を書いているはずだし、法的な部分についても、意識は働いているはず。しかし一般人の中には面白おかしくコメントして無自覚に名誉毀損や侮辱になりかねない内容を投稿してくる人々がいる。そんなことが気になった。

 

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この母親は16時間3ヶ月の娘を放置し外出していた後に自分で119番をし助けを求めている。ということは、殺意といった要素はなかったと解釈して問題ないだろう。この母親の何らかの不注意や、意識が一時的に向かなくなっていたかが、娘の死をもたらしたのだろう。

 

3ヶ月の娘が無戸籍というのも普通の人からすれば不可解。こういった問題についてはこういう正常の範囲内に入りそうもない事例が出現したときに陰画的に普通というものが意識されるのである。

 

この母親について報じられている範囲の行動をつなぎ合わせてみると非常にちぐはぐな印象を抱いてしまう。この件は児童虐待の延長ではあるだろうが、殺人事件にならないだろう。あとは父親が誰だかわからないというのは、母親が一方的にYahooニュースにコメントしている人々をはじめとする人々の餌食にされてしまったりして問題なのである。父親の名前を特定して餌食にされればいいというのではないが。

 

そして乳児というのは言葉を使える段階にない。つまり行政を頼るために乳児が連絡することなどできない。行政機関というのは、最低限の言葉が使える人でないと利用できない。これが厄介な問題点。今までも似たような亡くなり方をした子どもはいただろうし、今後も発生するだろう。これは小中学校で児童生徒に役所の利用の仕方を教えればいいという問題ではない。片親で未就学の子どものいる家庭に限って3ヶ月に1度等の頻度で役所が定期的に人を派遣して状況の確認をする制度があればいいのではないか。ただこの母親のように自力で出産し役所に届け出すらしていないとしたら、それも無理である。

 

この母親の行動というのは全くちぐはぐなのである。