第7話
前田「よーし!それなら早速準備するか!」
俊 番 北「いやいやいや!唐突すぎんだろ!」
番長「まだ何も話し合ってねえし!ってか色々と飛ばしすぎだし!」
前田「別によくね?前回だって別にこれと言って何も無かった。」
北条「あるわよ!とんでも無いこと言ってたじゃない!」
俊樹「おーい、そのとんでも無いこと言った本人がティータイムしてるぞ~」
???「ん~ん、紅茶おいしぃ~」
北条「自分が原因なのにくつろがないで下さいよ!委員長!」
前 番 俊「委員長なの!」
???「どうも~、私委員長の柊 深緑(ふりょく)って言います。」
そう言って彼女はにっこりと微笑んだ。
前田「浮力?フワフワしてそうな名前だな。」
北条「ちょっと、先輩なんだから敬語を使いなさい!」
ちなみに前田は、先生にもタメ口を聞くのだが、決して憎まれ口を叩くような奴じゃないので、さほど気にしてないらしい。
深緑「ふふっ、いいの、気にしてないから、読めないと思うけど、深いって言う字と緑を合わせて深緑よ。」
俊樹「へぇ、キラキラネームって奴ですか?」
俊樹は割と敬語を使う方だ。
深緑「一応意味があるのだけれど、まあ多分、深い緑...深緑のように人を癒し包み込めるおおらかな子になってほしい、みたいな意味らしいわ。」
番長「結構ちゃんとした意味が込められてるんですね。」
(確かに、先輩の見た目からしていい人って事が分かるし、名前って結構本人に現れるもんなんだなぁ...)
深緑「.....」
北条「まあ、自己紹介はこれくらいにして、あなた達早く作戦立てましょう。」
前田「作戦?何のこと?」
俊樹「うーん何か話してたっけ?」
番長「さあ?俺らそんな事話してないぞ。」
北条「あれ?話してなかったっけ?」
前 俊 番「うん、話してないない、気のせいだよ。」
北条「そう...気のせいなの...って何無かった事にしてんのコラァ!」
前 俊 番「チッ、あと少しだったのに...」
北条「あなた達無駄な時に息合わせてんじゃ無いわよ!」
番長「あはは!冗談冗談。」
俊樹「少し乗っただけだって。」
本気でつっかかる彼女をなだめた。
北条「もう、冗談やめてよね。」
そう言って彼女は少し不機嫌そうにして、紙とペンを準備した。
北条「ここの机に椅子持ってきて座っていいわよ、お茶が欲しければそこに冷たいのと暖かいのがあるから、好きなのを飲んで頂戴。」
俺らに説明しながら、彼女は話し合いができる準備をしていた。
番長「結構マジなんだな。」
俊樹「まあ、俺も同じ立場だったら嫌だからな。」
そう言って俺らは適当に椅子を取ってきて、腰掛けた。
前田「なあなあ、ジュースってある?」
北条「ん?ええ、りんごとオレンジとブドウならあるわよ、何が欲しいの?
前田「俺りんごジュース飲む!」
そう言うと、彼女は戸棚から缶ジュースを取り出して、前田に手渡した。
(結構設備いいな...)
北条「さて...それじゃあ作戦を立てましょ。」
彼女は席に着くと、すぐさま本題に移った。彼女の目はマジだ...
北条「とりあえず、いい案を考えて思いついたら言って頂戴。」
前田「はいはい!」
早速前田が思いついたらしい。
が、期待はできない...
前田「いつも見たく、ボコボコにすればいいんじゃね?お前得意だろ。」
北条「それじゃあ私が暴力女みたいじゃない!」
前田「実際そうだろ?」
北条「貴方にだけしかやってませんから!却下!」
(まあ、そうなるわな...)
俊樹「じゃあさ、暴力とかじゃなくて、わざと嫌われるような事したら?」
北条「一度だけ試してみたわ、彼の前でわざと嫌そうな目で睨んだり、心苦しかったけど少し陰口も叩いたし。」
俊樹「で、どうだったの?」
北条「逆効果で、もっと付きまとわれる羽目になったわ...」
彼女はがっくりと机にうなだれた。
番長「んー、嫌ってもダメで、かと言ってわざと優しげに接してもダメだよなぁ...」
前田「もう諦めて付き合ったら?」
北条「嫌よ!」
前田「だいたい、こんな口うるさい女を好きになるもの好きなんて居ないし、もしかしたら、この先好きになってくれる人自体がいないかも。」
北条「私の運命を勝手に決めないでくれるかしら?」
前田「かもって話だよ。」
番長「まぁ、きっとその葛屋って奴は面食いなんだなぁ...」
北条「なによ、それじゃあ私が性格悪いみたいじゃない?」
番長「い、いやいや、今のは言葉のあやだって、ごめんごめん...」
(おー怖い怖い..)
俊樹「うーん、そうなると向こうから嫌われるか、それとも北条自身に近づけないようにするしかないよなぁ。」
北条「そうしたいけど、あからさまにって何か気分悪いじゃない?何か虐めてるっていうか、差別しているっていうか。」
番長「けど、はっきりものを言わないと向こうも分からないし、嫌いな人を嫌いって言っても別にいいんじゃね?こっちだって、嫌な思いしてるわけだし。」
北条「一応言ったのよ、嫌だからなわざとぶつかるのは止めてって、だけど...」
(なるほど、確かにこいつの性格からして、人を差別した目で見るのは嫌だと、まぁこいつも結構やさしい性格だからな)
前田「なあなあ、今思ったんだけど俺ら何でここに呼ばれて、作戦なんて考えてんだ?」
深緑「あ!そう言えば例の盗難事件どうだったの?」
不意に先輩が聞いてくる。
北条「あぁ、それは犯人がまだ見つからなくて、前田君が容疑者で呼ばれてきたのだけれど、犯人じゃなくてそれでそのついでに私の相談にのってもらってるわけでして。」
番長「前田の付き添いで呼ばれた....ッ!」
俊樹「ん?どうした番長?」
番長「前田..ナイスだお前!」
前田「俺はもともとナイスだろ?」
前田の一言と今の先輩の言葉で閃いた。
番長「その事件で前田が犯人じゃないなら、誰が犯人だと思う?」
北条「それは、第一目撃者の葛屋に今度容疑がかけられるわね、けど証拠がないわ。」
番長「犯行時刻がどうであれ、前田の潔白は俺らが証拠になる。」
北条「なんでよ?」
番長「前から言われてるだろ?俺ら三人はいつも一緒にいるねって、それ自体がまず証拠だろ?」
俊樹「ああ、思えばこの三人の中で唯一単独行動をあまり取ってないのって前田だけだな、それ以外は俺か番長が必ずいるし。」
番長「そこから分かることは、少なくとも前田が犯行できる時間はまず無いわけだ。」
北条「でも、この三人が共犯って言われたらダメじゃない。」
番長「葛屋の証言は前田が窃盗するところを見たって言ったんだぜ?俺らの名前なんて何処にも出てきてないじゃん?」
俊樹「そもそも前田がこんな犯行思いつくほど考えて、生活してないって。」
前田「酷いなお前ら!確かにそうだけど!」
北条「否定しないんだ...」
番長「つまり、前田が白だと、嘘をついた葛屋が黒になるわけだ。」
北条「ほの可能性は大きくなるけど、別の人の犯行に被せてきたっていうこともあるかも?」
番長「犯人はどうあれ、少なくとも嘘をついたって事にはなるだろ?それにそいつ一人だけの証言でここまで詳しく情報が入るだけでおかしいだろ?」
北条「ええ、確かに彼の証言は詳しかったわ。」
番長「それに、動機だってあるし。」
前 俊 北「動機?」
番長「自分が物凄い好きな人が、内容はどうあれ他の異性と親しげに話していたら、嫉妬するだろ?自分にはそんな風に話したこともないのに。」
俊樹「確かに、こんな手紙を送るくらいだから、そこまでの思想に至ってもあり得るかも。」
北 前「こいつと何かと、親しげに話してなんかない!」
深緑「あらそう?私から見てもあなた達は十分に親しげな関係だと思うのだけれど?」
番長「まぁ、そういう事だ。」
(ヤバい、本気で今までこの人の存在忘れてた....)
俊樹(今のはビックリしたな~)
北条(ふー、危ない危ない、危うくビックリしそうだったわ)
名前が本人に現れるって言ったけど、さすがに今のはビックリした。
まさにナチュラルそのものだ。
俊樹「で、葛屋が黒だとして、それと北条の悩みの解決とどう繋がるんだ?」
番長「つまりだな...」
その後は四人で話をして、帰った。
.......
俊樹「って俺ら部活やれてねえし!」
翌日
北条「と言うわけで、集まってもらいました。」
今俺たちは、風紀委員の教室に呼び出されで、事件の審議をしているな最中である。
参加しているのは、北条、深緑先輩、俺、俊樹、前田、そして葛屋だ。
北条「それでは、今から私からの質問に答えてもらいます。嘘偽りのないようにお願いします。」
葛屋「俺が、君に嘘つくわけないだろ?当然のことを言わないでくれよ、俺とお前の仲なんだし。」
そう言って、葛屋はニッと北条に向けて笑った。
北条(ヒィ~!)
北条は体をぶるっと震わせた。
北条「それでは、質問します。まずは葛屋君から。」
そう言って、葛屋の方を見て話し出した。
北条「あなたの目撃情報によると、前田君が犯人、って事ね?」
葛屋「ああ、俺は確かに見たんだ、いつ頃だったかははっきりとはしてないけど、確かにこいつが、誰もいない教室に忍び込んで出てくるときにシャーペンを持って出てきたところを。」
前田「俺はそんな事してない!」
葛屋「黙れ!俺は確かにこの目でみ...」
前田「俺が、忍び込むとしたら、そこに...そこに筋肉陰陽師ゼータか、がんばれ!伊佐式君!のコミックがあるか!または、俺の大好きな購買のパン...」
俊 番「お前は少し黙れ!」
前田「ナブフンッ!」
前田の頭部にげんこつを食らわした。
北条「ハァー、話を戻すけど、前田くんの他に誰か居なかった?」
葛屋「いや、こいつ一人だけだったが。」
北条「本当に?」
葛屋「ああ!本当さ、君に誓って。」
番長「ッン!ップ!」
思わず、噴き出しそうになった。
北条「え、ええそう。それじゃあいいわ、ありがとう。」
番長「それより何で、こんな事するのか分からないね、あいつが犯人なのは確定なのに、そもそも横の二人は誰だよ!」
向こうは、なんだか不機嫌そう、と言うより少し焦ってるような雰囲気だ。
北条「まぁ、次の質問に移るわね。前田君、あなたは本当にシャーペンを盗んだの?」
前田「だから、俺はやってないって、何度言えば理解できるの?脳みそ大丈夫か?」
北条「貴方よりマシよ!いいから、質問続けるわね。」
前田「うぇい、論破論破!遂に論パブロンッ!」
北条のパンチが前田の顔面にヒット。
(お前も、こりないなぁ)
北条「コホンッ、では次に前田君の無実の証人である、二人に聞くけど、前田君はこのような犯行をするような人ですか?」
葛屋「証人?そんなの聞いてないぞ!どうせ口裏合わせてるに決まってるだろ!」
北条「いいから、貴方は黙って。」
葛屋「君が言うなら。」
そう言って、葛屋は大人しくなった。
北条「で、先ほどの質問の返答は。」
俊樹「ああ、しないよこいつ。人のもの盗むほど考えて生きてないし。」
北条「そうですか、では次に彼の無実を証明できますか?」
番長「ああ、証拠は、こいつが一人でいる時間は5分も無いくらいに短い。」
葛屋「は?そんなわけないだろ!」
番長「理由は、俺らのどちらかが必ずと言っていいほどに、こいつと一緒にいるからだ。」
葛屋「はあ?ありえねえし、いくら仲が良くてもそこまでベッタリといるわけ無いじゃん。」
北条「あれ?知らないの、彼ら三人とても仲がいいわよ、友達兼前田管理係二人。」
葛屋「じゃあ、あれだ、こいつらも共犯で盗む時に一緒にいたんだろ?」
北条「え?あなたさっき犯行は前田君一人しか見なかったって言ってなかったっけ?」
葛屋「え?あ...いや!違うそれは...」
明らかに墓穴を掘った葛屋は慌てふためいている。
北条「言い訳は無し!葛屋君、なぜ嘘をついたの?」
葛屋「.....そりゃそうさ!だって、こいつがウザかったから、邪魔だから嘘をついて犯人に仕立て上げたんだよ。」
北条「何で、前田君を目の敵にしているの?」
葛屋「は?何でだって?じゃあ何でお前はこいつと、頻繁に喋るんだ?」
北条「それは、前田君を指導するためよ、だらし無いし、バカだしバカだしバカだし。」
前田「おお?人を馬鹿呼ばわりしやがって!俺はな!大器晩成!切磋琢磨!大宝律令!焼肉定食!自由奔放!漁夫の利!筋肉陰陽師ゼータで生きているんだぜ!」
番長「いや!訳わかんねえよ!後半ほとんど関係ねえじゃねえか!バカ丸出しだわおい!」
葛屋「こいつとは、話して俺とは話さないのか?」
北条「いや、だって話すことないから。後、もう一度言うけど、すれ違った時に技とぶつかるの止めてくれる?あと毎日の手紙も止めて、いい?」
葛屋「何で?」
北条「迷惑してるの!」
葛屋「またまた、恥ずかしがっちゃって、嬉しいくせに。」
北条「だから...あーもう!限界!」
そう言って、北条は何処からか竹刀を取り出した。
(何処からか竹刀を?)
それを床に思いっきり叩きつける。
北条「いい!よく聴きなさいよ!何を思って私に嫌がらせしてるのかは知らないけど、迷惑迷惑!本当に迷惑!そもそもそんなに親しくもないのに、いきなり人にわざとぶつかってくるとか、ありえない!非常識極まりないわ!後毎日の手紙!何あの内容吐き気がするわ、貴方人の気分を害する達人ね!それにさっきの俺とお前の仲?あなたとの仲なんて無いわよ!それにそれに...」
葛屋「え?あの...ちょい待て、俺はただ...」
北条「うるさい!黙って私の話を聴きなさい‼︎」
葛屋「はい~!」
番俊前「............」
二時間後
北条「いい!それとあなたは....」
番長「北条!ストップ!そこまで!」
北条「なによ!まだまだ言い足りない...」
俊樹「いやいや、もう相手失神してるから...」
見ると無残にも、目に涙を浮かべながら白目を向いて、撃沈している葛屋の姿があった。
前田「お前の口ってもう、精神破壊兵器だな。」
番長「まぁ、こいつも懲りただろうし、もういいだろ。」
北条「ハァハァ、そう?ハァならもう言っていいわ。」
そう言うと、葛屋は白眼を向いたまま立ち上がり部屋から出て行った。
俊樹「まぁこれで変な嫌がらせとかされないだろうし、解決したでしょ?」
番長「これなら、初めから俺らいらなかったんじゃね。」
なんか、俺の推理とか無駄だったし...
北条「解決したならいいわ、けど盗難事件の犯人は誰か分からなかったし...どうしましょうか委員長?」
深緑「スー...スー....ん⁈え?ああ、ええそうねうんうん良いんじゃないかしら、その案、えっと....パブリシアル運動、うんいいとおもうわ!」
北条「寝てましたよね!今完全に!って言うかバブリシアル運動って何ですか⁉︎そんなのやらないですよ!」
番長「また、どこからそんな単語が出て来るんだ?」
前田「面白そうだな!俺参加する!」
俊樹「いや、だからやらないって。」
下校
番長「ハァ、なんだかんだ言って今日は疲れたな~。」
俺は大きく伸びをして変え入り道の夕焼けを見た。
俊樹「だな、しかも久々に北条の弾丸説教聞いたしな。」
番長「俺らの時は三時間だよな!」
俊樹「あはは!あれはきつかったな。」
俺らは、もう一度深呼吸をした。
みんな同じ気持ちのはずだ...
前田「夕日が綺麗だな...」
前田の一言に立ち止まって、夕日を三人で眺めた....
前田「.........なあ」
前田の言葉に耳だけを傾ける。
前田「....今回あまり面白くなかったな...」
番 俊「.......それは言わない.....」
夕焼け照らす帰り道吹く風にはまだ、春の気配が残っていた....
弓矢「なに最後いい感じで終わらせてるんだよ!そういうのじゃないだろ!そしてそして、こんにちは、俺のコーナーだぜ!前回は出れなくてすいませんでした!恨むなら作者を恨めよ?俺のせいじゃないから!それじゃあ今回話まとめと!まぁ、なんて言うか今回はギャグ要素少なかったな!うん!だけど安心して下さい!次回からはじゃんじゃん書いてくので、がんばれ作者!それと番長の推理とかなかなかだったな!ん?あんなの誰でも思いつく?少しおかしな点がある?それについては作者がバカなのが原因なので、作者に訴えてくれ。
それと!なんかやって欲しいこととかあったらじゃんじゃんコメしてくれよな!
んじゃ今回はここら辺で。」
城ヶ崎「今回私出てないんだけど...」
弓矢「え?いや、それ俺に言われても、ってちょっとタイムタイム!落ち着いて、次出すから出すから出すかギャァァアアア!」
俺の日常は何処かおかしい!
第7話 完