27時のシンデレラはいずこに -3ページ目

27時のシンデレラはいずこに

誰にも大事な人はいます。それは既知か未知か、いずれかです。目の前にいたとしても、気づいているか、いないかは、案外、無自覚の可能性もあります。日常のふれあいの中で、そんな「1人」を発見できたら幸せです。

【第2試合 済済黌 3-1 鳴門】
◆中村謙太(済済黌)内野手。右投げ左打ち。

済済黌の3点目は、意表を突く形だった。1アウト1、3塁の場面。
打者のショートライナーを、3塁走者、中村は帰塁すべきところをまっすぐホームベースを駆け抜けた。

鳴門の遊撃手は、ライナーをキャッチしているので、その瞬間に2アウト目。直後に、塁を飛び出した走者を刺すべく一塁へ送球した。ダブルプレーが成立し、チェンジ。

しかし、中村が本塁を踏むのが、一塁で遊撃手からの送球を1塁手が受けるより早かったので、生還が認められたとのこと。

一般的には、「3塁走者はタッチアップしないと進塁できない」と考えがちな盲点を巧みに利用した得点だった。

この中村は、野球マンガで“そのルール”を読んで承知済みだったと発言しています。
この得点が成立する前の攻撃でも、中村は同様にホームへ走った場面がありました。
甲子園では平常心を保つことも至難なのに、恐るべき緻密さ。

【第4試合 新潟明訓 6-1 県岐阜商】
◆竹石智弥(新潟明訓)投手。右投げ左打ち。

無理のない綺麗なフォーム。踏み出す左足への体重移動もスムースなので、球持ちが長く、かつボールに渾身の力を込められる点が最大の長所。
伸びのあるストレートを、コントロールよく強気に際どい内角や低めへ投げ込めている。

また、カーブのキレも見た目以上に良いみたいで、県岐阜商の打者たちはなかなかバットの芯に捉えられないでいた。

前評判では無名だが、手足も長く、素晴らしい素材である。
【第2試合 聖光学院 2-1 日大三】
◆金子凌也(日大三)内野手。右投げ左打ち。

昨年の優勝メンバー中、レギュラーでは唯一の2年生。2番打者で1塁手だった。21打数12安打の.571と高出塁で貢献。

今年は主将でショートで、3番打者。180cm78kgの体格の割には、打棒にパワフル感はない。

グッと責任が重くなったせいか、西東京予選では打率が.200とまったく振るわなかった。だが、昨夏の甲子園、準決勝で決勝打を放った勝負強さは相変わらず。予選決勝の佼成学園戦での逆転長打で、チームを勝利へ導いた。

今日は4打数1安打。最終回の反撃のソロ本塁打は、低めの球を掬い上げてのセンター返し。聖光学院の好投手、岡野の速球をスタンドインさせた技術は本物。
大学野球で飛躍すれば、プロも充分に狙えます。

【第1試合 浦添商 6-4 愛工大名電】
◆照屋光(浦添商)投手。右投げ右打ち。
落ち着きある投球。もっと豪快なフォームをイメージしてたので、ちょっと意外。最速151kmの球威を打者へ示すコツのような何かが欠けていた。
2回戦に期待。

【第3試合 天理 3-1宮崎工 】
◆吉村昴祐(こうすけ)(天理)内野手。右投げ右打ち。
2年の夏から任されていた4番を、予選の途中から6番に降格されるなど、最近は不調気味。

夏2度の制覇経験を持つ橋本監督に「バットの芯でボールをとらえ、遠くに飛ばす能力は天性のもの」と云わしめた逸材です。187cm80kgと体格も“大型内野手”。遠投110mの強肩。
でも春も夏もその片鱗らしさが、甲子園で見せていない。
次の鳥取城北戦では、スイングスピードと守備時のフットワークを見たい。