人間は時として「虫」になる、あるいは取り憑いていたり、身体の一部に棲みついたりする。

例えば勇気を喪ったり、気力が萎えたりすること「弱虫」という虫になる。

男に振られたり、傷付きやすかったりすると「泣き虫」という虫になる、女に多そうだが男にもそう言う奴は居る。

「苦虫」は噛んではいけない、余りの苦さに顔がゆがんでしまうから、そんな顔で世間を歩いてはいけない、皆んなに嫌われるだけだ。

もしそうなっても「塞ぎの虫」にはならない事だ、嫌われたからといって一々腹を立てるのは大人の振る舞いでは無い。

「腹の虫」と言うくらいで腹の中にも虫はいる。

すぐに苛立って怒り出すのが「癪の虫」子供じゃあるまいし困ったもんだ、時々いるんだよね、謂わゆる癇癪持ちって奴が。

「獅子身中の虫」なんかも腹の中に居てなにかを企んでいる、ただ疑心暗鬼になってはいけない、本来人間の世界は信頼で出来上がっているのだから、普段からそういう虫を飼わない事だ。

「怒りの虫」を起こさない事だ、単純にカッカする奴。

そんな心の有り様で行動を起こせば大抵は「飛んで火に入る夏の虫」となる。

都合良くは行かないのだ。

世の中いい奴ばかりで無く嫌な奴、排除しなければいけない奴がいる。

「ウジ虫」「ゴキブリ」「寄生虫」なんてのがその代表だろう、此奴らとは関わらない方がいい。

関わったらしょうがない徹底して戦う事だ。

「点取り虫」なんてのも居るがこんなのは可愛いうちじゃ無いかな、ただ品性に欠ける、下品な生き方は初めからしない事だ。

「芸の虫」はいい、努力や性根の座ったいい匂いがする。

「屁こき虫」とはえらい違いだ。

嗅いで見た事は無いがぶっ倒れるんじゃ無いかな。

とまあ、今日は昆虫図鑑に載って無い虫の話をして見た。

最後に世の中一番嫌うべき虫を紹介しよう。

それは「無視」と言う一番厄介な虫である。

これだけは覚えて置くべきであろう。


by  konoe73