ヒロシは眠い

ヒロシ君17歳。 母子家庭。 一応高校生。 身長体重適当。 容姿適当。 性格適当。 行動不明。 その他一切不明。

その1 「あのなヒロシ」 「うるせえな今寝てるんだからよ」 「まぁ聞けや」 「何だよ、どうせ数学の話だろ」 「ヒロシお前数学に感動しないか」 「しねえよ、俺は苦手だ」 「苦手とか好きとかそう言う問題じゃ無い」 「香川お前な自分が惚れたらって他人に押し付けるのは違うんじゃね」 「押し付けたりするかよ、ただちょっと聞いて欲しくてさ」 「しょうがねえな、まあ聞くぐらいならな、言って見」 「数字ってのはな芸術なんだ」 「どんな芸が出来るんだ」 「そうじゃねえよ、数字が語るんだ」 「お前がそう思ってるだけだろ」 「アイン・シュタインがよ」 「知ってるよ、あのベロ出して笑ってる奴だろ」 「外見じゃ無えよ」 「人間ビジュアルが全てだろ」 「違うんだアイン・シュタインはよ、宇宙の真理を相対性理論で解き明かしたんだ」 「何だよ宇宙の真理って、何処かの宗教団体か」 「ヒロシ真面目に聞いてくれ、彼は時間と空間をと(𝐸=𝑚𝑐2)と解き明かしたんだ、たったそれだけだぜ美しいと思わないか」 「香川お前な、ちょっと考え過ぎ何だよ」 「どこがだよ」 「お前な3掛ける3て分かる?」 「子供の掛け算かよ」 「良いから答えて見ろよ」 「どうみたって9に決まってるじゃねえか」 「残念でした、答えは3」 「何だよそれ」 「言っただろ、最初に3が欠けてるって、だから残ったのは3だけ」 「何だよそれって言葉の罠じゃねぇか」 「それに引っかかるお前の数学センスが悪いのさ」 「ヒロシお前とはもう口聞かねえぞ」 「ありがてえ、又寝る」

その2:放課後の図書室 香川はまだ諦めていなかった。昼間の「3欠ける3」の屈辱を晴らすべく、再びヒロシに詰め寄る。 「……おい、ヒロシ。起きてるか」 「……ちっ、またお前かよ。今度はなんだ。宇宙の次は深海か?」 「違う。さっきの言葉遊びは俺の負けだ。だが、これだけは否定させない。**『黄金比』**だ」 「おうごん……? 焼き肉のタレか何かか?」 「食べ物じゃない! 人間が最も美しいと感じる比率のことだ。パルテノン神殿も、モナ・リザも、全部これに基づいてる。

……約 1 : 1.618 だ。自然界のひまわりの種の並びだってこれなんだぜ!」 ヒロシは重い腰を上げ、欠伸をしながら香川をジロリと見た。 「香川、お前さ……。モナ・リザが美人だからその数字が有名になったのか、その数字だから美人になったのか、どっちだと思う?」 「え? それは……数学的な調和があるからこそ、普遍的な美しさが……」 「逆だよ。美人が先だ。もしモナ・リザが俺の母ちゃんみたいな顔してたら、そんな数字誰も計算しねえよ」 「……お前の母ちゃんを引き合いに出すなよ」 「いいか、数字なんてのは後付けなんだよ。香川、お前がさっき言ったその『1対1.6』だっけか? それ、俺の生活にもあるぜ」 「ほう、言ってみろ。数学の神秘を感じてる証拠だろ?」 「**『俺の睡眠時間』対『お前の無駄話』**の比率だよ。今ちょうど 1 : 1.6 ぐらいでお前の話が長すぎて、俺の貴重な休息の美しさが台無しになってんだわ」 「……ヒロシ、お前マジで一回、数学の神様に謝れ」 「神様が数学解けるなら、俺のテストの点数なんとかしてくれって伝えとけ。じゃあな」 ヒロシは再び机に突っ伏した。 図書室に、香川の虚しいため息だけが響いた。

その3 「ようヒロシお前学年1の秀才香川をやっつけたんだって」 「やっつたなんて誰が言ってるんだ」 「噂だぜ、香川の奴落ち込んでるらしいぜ」 「遠山何の用だよ、俺は眠いんだ」 「俺はよ」 「何だ遠山今度はお前が自己主張か」 「自己主張じゃあねえ、俺は哲学勉強しようと思ってる」 「香川もおまえも可笑しいんじゃね」 「俺達良い子の高校三年生、数学だ哲学だって背伸びのしすぎじやね」 「嫌ヒロシ、俺達は人生の船出にどうしても人間の真理に触れて置く必要がある」 「ヤバいな又変な奴かよ」 「ヒロシお前性欲だけが青春だなんて思ってねえよな」 「ほっとけ、俺は俺に正直なだけさ」 「だから哲学何だ」 「何だ遠山哲学って溶接工にでもなるつもりか」 「ソクラテスは言うんだ」 「溶接工は諦めろってか」 「ソクラテスはよ、よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ、生きるために食べよ、食べるために生きるなってまさにヒロシお前の事言ってるぜ」 「ほっとけ俺は俺なりに最高なんだ」 「プラトンが言うんだ。暗闇を恐れる子どもは問題ではない。光を恐れる大人こそ、人生の悲劇であるってね」 「遠山お前正気か、誰が暗闇を恐れる子なんだ」 「ヒロシお前光を恐れて寝てるんじゃ無いの」 「くだらねえ、お前何処の生まれだっけ」 「何だ急に東京に決まってるじゃ無いか」 「だろ、お前は関東(カント)だ、それで充分だ、俺は寝る」 「カントは言ってるんだ」 「もう良い、俺は眠たい」

その4:放課後の駐輪場 遠山は翌日も、校門近くでヒロシを待ち伏せていた。その手には、これ見よがしに分厚い文庫本が握られている。 「ヒロシ、昨日の続きだが……。ニーチェを知ってるか」 「……あー、なんだ。次はニーチェか。西チェだか東チェだか知らねえが、俺は今、バイトに行かなきゃなんねえんだよ」 「ニーチェは言ったんだ。**『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』**と。どうだ、ゾクゾクしないか? 自分の内面と向き合う恐怖。これこそが青春の葛藤だ」 ヒロシは自転車の鍵をガチャガチャといじりながら、面倒くさそうに顔を上げた。 「遠山。お前、さっきからその『シンエン』ってのを覗いて、何かいいことあったか?」 「いや、これは比喩であって……自分を見つめ直すというか……」 「俺も昨日、覗いたぜ。深淵」 「なにっ!? お前、ついに哲学の扉を叩いたのか!」 「いや、バイト先の居酒屋の寸胴鍋だよ。一週間放置された豚骨スープの底。あれはマジで深淵だった。俺が覗いたら、向こうからも腐敗という名の殺意で覗き返してきたぜ。ニーチェの言う通りだな、死ぬかと思ったわ」 「……お前、ニーチェを不衛生な話に混ぜるなよ」 「いいか遠山。お前が覗いてるのは本の中だろ? 俺が覗いてるのは現実なんだよ。深淵を覗いてる暇があったら、目の前の皿でも洗ったほうがよっぽど『よりよく生きる』近道だぜ」 「……それは、まあ、一理あるかもしれないが……。でも彼はこうも言った! **『神は死んだ』と!」 「だろうな。あんなスープの底を覗かせるようなバイトを俺にさせるんだから、神様も愛想尽かしてどっか行ったんだろ。それより遠山、お前、さっきからそこに突っ立ってるけどよ」 「なんだ」 「お前の後ろの自販機、お釣り取り出し口に『10円』**残ってるぜ。それ、お前が覗いてる深淵より、よっぽど価値ある真実じゃねえか?」 遠山が慌てて振り返り、自販機を覗き込む。その隙に、ヒロシは軽快に自転車を漕ぎ出した。 「じゃあな、遠山! 明日は『ハイデガー』か? 階段の下(ハイデッカー)で待ってるのは勘弁してくれよ!」 「……ヒロシ! お前、また言葉の罠かよ!」 夕暮れの駐輪場に、遠山の叫びと、ヒロシの適当な鼻歌が響いていった。

その5 昼休み。 ヒロシは、いつものように保健室のベッドに隠れて沈んでいた。 カーテン越しの光がぼんやり揺れて、眠気をさらに深くする。

そこへ、そっとカーテンが開いた。

「……ヒロシ君、起きてる?」

「……お前もかよ。今日は誰だ。数学か哲学か、どっちの刺客だ」

「刺客じゃないよ。私、佐伯。ちょっと聞いてほしくて」

ヒロシは片目だけ開け、面倒くさそうに見上げた。

「……今度は何だ。文学か?」

「そう。夏目漱石って知ってる?」

「知ってるよ。猫の飼い主だろ」

「違うよ! 文豪だよ! “月が綺麗ですね”って言葉、知ってる?」

「知ってる。告白のやつだろ」

佐伯は嬉しそうに頷いた。

「そう、それ! あれは“あなたを愛しています”の婉曲表現で…… 日本語の美しさが詰まってて……」

ヒロシは上体を少し起こし、ぼそりと言った。

「佐伯」

「なに?」

「俺は眠いから、“太陽がまぶしいですね”でいいか」

「……どういう意味?」

「“お前の話が眩しすぎて寝られねえ”って意味だよ」

「佐伯は一瞬固まり、次に深いため息をついた。

「……ヒロシ君、漱石に謝れ」

「漱石が俺の睡眠守ってくれるなら考えるわ」

佐伯は諦めず、さらに続けた。

「じゃあ、これはどう? “こころ”って読んだことある?」

「ない。俺の“こころ”は今、睡眠に向いてる」

「先生とKの友情と裏切りの物語で……」

「友情は寝ててもできるだろ」

「できないよ!」

「できる。俺と香川と遠山、全部寝てても成立してるだろ」

佐伯は言葉に詰まった。

ヒロシは枕に顔を埋めながら、ぼそりと続ける。

「佐伯、お前らはよ…… 数学だ哲学だ文学だって、なんか“真理”みたいなもん探してるけどよ」

「……うん」

「俺はもう見つけてんだよ」

「え……?」

ヒロシは指を一本立てた。

「寝ればだいたい解決する」

佐伯はしばらく黙り込んだ。 そして、ふっと笑った。

「……ヒロシ君、それ、漱石よりシンプルだね」

「だろ。俺は“簡潔な文体”が持ち味なんだよ」

「でもさ……」

佐伯は少しだけ真面目な声になった。

「ヒロシ君って、なんでそんなに眠いの?」

ヒロシは答えず、ただ天井を見た。 ほんの一瞬だけ、目の奥に疲れが滲んだ。

「……まあ、いろいろあんだよ。家のこととか、バイトとか」

佐伯はそれ以上聞かなかった。 ただ、そっと言った。

「……じゃあ、今日はもう起こさない。 ヒロシ君の“真理”を尊重するよ」

「助かるわ。文学少女にも理解者がいたか」

佐伯は微笑み、カーテンを閉めた。

静かな保健室に、ヒロシの寝息が戻っていく。

その外で、佐伯は小さく呟いた。

「……月が綺麗ですね、ヒロシ君」

もちろん、ヒロシは聞いていない。

konoe73

ヒロシは眠い・エピローグ

今回ヒロシは眠い・シリーズをご覧なった方とお話ししたくて,このエピローグをもうけました。

もうお気付きでしょうが、このシリーズ、AIの作文が多用されています。 それも複数、彼等の名誉の為敢えて名前は揚げません。

私がやったのはヒロシの人物像の個性や生き様、性格の提示。 何本かの例文を書いて私の文体を理解して貰う。 デテイール、ストーリー、テーマの設定。

彼等は私の意図や思想を汲んで展開、執筆の手助けをしてくれました。

基本的テーマは 「学問は人間の営み、食う,寝る、致すを凌駕出来るか」

私は彼等が良く答えてくれたと感謝してます。

最後に読者の皆様ありがとうございました。

by   Konoe73