『自分の住宅論 その5』
住宅の設計
住宅を設計するにあたり、ありとあらゆる膨大なデータを頭に入れる。
そこに自分の価値観、感性、経験などが混ぜ合わさり、まだ実際には存在しない空想上の家が出来る。
住宅の設計には『正解』というものが無い。あえて言うなら自分の中の『最適解』とでも言おうか。
数学のように答は一つではない。
お客様が家を検討するにあたり、工務店あるいは建築家など10社の会社に設計を依頼したとする。
全ての会社に同じ要望を、同じ説明の仕方で全く同じように伝えたとする。当然予算も検討する。
ひとつとして同じ設計は無い。10通りのプランが出来上がる。
100社に頼めば100通り出てくるだろう。
そこで作り手に必要なのは何か。
・当然の事ながら建築の知識、技術は勿論の事。
この分野は数学のように答えは一つに近いものがあるかもしれない。
・デザイン力、感性、これも必要。きれいなもの、バランスのいいものは世の中から愛される。
歴史上の建築物を見ても長く残っている建築物は美しい。
・人生経験。これは単に設計の経験という意味で無く人間としての経験。家庭の経験、親としての経験
なども必要と考える。これは自分自身も独身の時と今とでは、設計の内容は大きく変わってる。
・汲み取る力。お客様は素人だからうまく伝える事が出来ない。言葉からだけでなく、
お客様のありとあらゆる部分から汲み取る。
・責任感。 他の買い物と違い失敗は許されない。殆どの人が一生に一回の経験だろう。
自分が手がけた家でその方がこれからずっと生活されると思うと生半可な責任感では勤まらない。
ある意味その人の一生を左右してしまう、それを考えると自分自身、人間としてどうか自問自答する。
かもしれない
正解が無いから難しい・・・
最適解は変化していく・・・
自分の中で常に、この仕事の『最適解』を見出していかなければならない。