村上春樹 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 (2013) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




【作品紹介:「Amazon」より引用】


多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。全米第一位にも輝いたベストセラー!


【感想】

村上春樹氏の長編小説第13作目だが、前作「1Q84」(2009)が文庫本で2,100頁超えの超大作だったのに対して、本作その1/5の415頁程なので、読後感は短編の様だ。

1Q84」がオウム真理教の様なカルト宗教団体を題材として、社会性の強い小説だったのに対して、この作品は、多崎つくるの青春時代に受けた個人的制裁の理由を探るという、極めて個人的題材を扱っているので、余計そう感じられる。

彼が何故皆から仲間外れにされたのかは、3人の旧友に会いに行って、割合と簡単に判明するが、残る1人についての謎は永久に解明されることは無い…。青春の挽歌なり。



著者:村上春樹
題名:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
単行本発行日:2013年4月12日
文庫本発行日:2015年12月4日
発行元:文藝春秋社(文春文庫)
読了日:2021年7月20日





No.11492    Day 4455