【日本語字幕付予告編:1分42秒】
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【イントロダクション:「映画.com」よりの引用(→☆)】
「ゴッド・ファーザー」のフランシス・フォード・コッポラ監督が1979年に発表し、カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞したほか、膨大な製作費や過酷な撮影環境、CGなしの壮大なスケールの映像など、数々の伝説を残した戦争映画の傑作「地獄の黙示録」を、コッポラ監督自身が望むかたちに再編集した最終版。
1979年のオリジナル版より30分長く、2001年に発表された特別完全版より20分短いバージョンとなり、新たにデジタル修復も施された。
ベトナム戦争が激化する1960年代末。アメリカ陸軍のウィラード大尉は、軍上層部から特殊な任務を与えられる。それは、カンボジア奥地のジャングルで軍規を無視して自らの王国を築いているという、カーツ大佐を暗殺するというものだった。
ウィラードは部下を連れてヌン川をさかのぼり、カンボジアの奥地へと踏み込んでいくが、その過程で戦争がもたらす狂気と異様な光景を目の当たりにする。
出演はマーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュバル、ローレンス・フィッシュバーン、ハリソン・フォード、デニス・ホッパーほか。
【結末までのストーリーをお知りになりたい方は「Cinemarche」をご参照下さい(→☆)】
【感想】
映画そのものの感想は、それよりマシなものが今書けるとは思えないので、上にリブログした記事内の「感想」欄をご参照戴きたい。
ここでは、今回のファイナル・カット版にあってオリジナル版にはない、ウィラード大尉(マーティン・シーン)一行が、カーツ大佐(マーロン・ブランド)の王国にたどり着く前に出会う、プランテーションのフランス人たちとのシークエンスについて述べたい。
「地獄の黙示録」にはオリジナル版、ファイナル・カット版以外に、上記【イントロダクション】にもある様にもうひとつ特別完全版(3時間22分:2001年公開)というヴァージョンがあって、そこにはフランス人たちとのそれがあるそうなのだが、私は特別完全版は未見であり、その様なシークエンスがあることも事前に知らなかったので、今回非常に驚いた。
観た時は、ウィラードからカーツへという物語の流れが中断させられる感じがして、このシークエンスは要らないのではないかと思ったが、段々時間が経って来ると、それもありかなと思い始めて来た。
ベトナムを長年に亘り植民地としていたフランスは、第二次世界大戦後は傀儡政権を樹立、それを米国が引き継ぐ様な形でベトナムは南北に分断されベトナム戦争へと繋がって行くのだから、川を遡って行くウィラードたちが、戦争の狂気だけでなく、ベトナムの歴史の一端に触れるというパートをコッポラは入れたかったのだろうと思う次第である。
そのフランス人がウィラードに問う。「アメリカ人はベトナムで何をしているのか? 我々にはプランテーションがあるが・・・」
【スタッフ・キャスト等】
製作・監督:フランシス・フォード・コッポラ
キャスト:
ウィラード大尉(マーティン・シーン)
カーツ大佐(マーロン・ブランド)
キルゴア中佐(ロバート・デュバル)
報道写真家(デニス・ホッパー)
ルーカス大佐(ハリソン・フォード)
タイロン・"グリーン"・ミラー(ローレンス・フィッシュバーン)
上映時間:2時間33分<オリジナル版>、3時間02分<ファイナル・カット>
米国公開:1979年8月15日<オリジナル版>、2019年8月15日<ファイナル・カット>
日本公開:1980年2月23日<オリジナル版>、2020年2月28日<ファイナル・カット>
鑑賞日:2020年2月28日
場所:TOHOシネマズ新宿
No.10531 Day 3959
外出自粛隠遁蟄居生活41日目