レフトルト・ハリートス「ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」(2017) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、旅行、モータースポーツ観戦、読書、映画·演劇·音楽·絵画鑑賞と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?





1988年のリュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー」の主人公のモデルとなった実在のフリーダイバー ジャック・マイヨール(1927-2001)についてのドキュメンタリー映画。

下の写真でご覧戴けるとおり、「グラン・ブルー」でジャック・マイヨールを演じたジャン=マルク・バールと、実際のジャック・マイヨールの風貌は全く違うのだが、このドキュメンタリー映画でナレーションを担当しているのは、そのジャン=マルク・バール。



このドキュメンタリー映画によると実際のマイヨールは上海生まれで、戦前の日本の佐賀県唐津市に何度か休暇で訪れており、その時に海女と出会ったことが彼の人生に決定的影響を与えた。「グラン・ブルー」のギリシャではなく、唐津がフリーダイバー マイヨールの原点だったのだ。

マイヨールとイルカとの出会いもその佐賀県唐津市の七つ釜だったと、Wikipediaにはあるが、このドキュメンタリーではフィリピン セブ島での出会いだったとしている。いずれにせよ彼はイルカを愛しており、イルカとのコミュニケーションを大切にしていた。また、マイヨールは禅にも深く傾倒しており、ここら辺のマイヨールの精神性については「グラン・ブルー」でも描かれていた。

実際戦後もマイヨールと日本の縁は続き、知己も多く何度も来日していた様だ。本映画でも写真家の高砂淳二氏とダイビングスクール経営の成田均氏へのインタビューにかなりの時間が割かれている。

そんなマイヨールだったが、晩年は鬱病になり、74歳の若さで自ら命を絶ってしまったのは残念でならない。彼の魂は今も深海でイルカたちと戯れているのであろうか。



上映時間:1時間18分
日本公開:2019年11月29日
鑑賞日:2019年12月1日
場所:アップリンク吉祥寺





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