ラッセ・ハルストレム 「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」 (1985) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?





【予告編:2分33秒】




【あらすじ(結末までの記述あり):Movie Walkerよりの引用(→)】

12歳の少年イングマル(アントン・グランセリウス)は、夏の東屋(あずまや)で、1958年の出来事をひとり星に話しかけている。人工衛星に乗せられて地球最初の宇宙飛行生命体になったライカ犬の運命を思えば、兄エリク(マンフレド・セルネル)にいじめられても、不器用なドジをママ(アンキ・リデン)が嘆き悲しんでも、南洋の海からパパが帰って来なくても、ちっとも不幸な事ではない。

しかし夏になり、ママの病状が悪化して、兄さんは祖母の、イングマルはグンネル叔父さん(トーマス・フォン・ブレムセン)のところで暮らすことになった。愛犬シッカンが心配だが、犬の保育所が預かってくれるらしい。

大きなガラス工場のある小さな村スモールランドのオーフェルシェル村。イングマルはここで、町では出会えないような人たちばかりを目にし、中でも村のガキ大将の少女サガ(メリンダ・キンナマン)の存在は彼の心に爽やかに焼きついた。そして、サガは少年じゃないという事実は、イングマルの心をさらに揺さぶった。

秋になり、町に戻って兄さんとともに久しぶりに会ったママは元気こそなかったが、今までになく優しかった。しかし、それは、イングマルがママと話した最後になってしまう。

冬になって、村に戻ったイングマル。グンネルの家は、1階をギリシャ人移民が間借りし、狭くなった。イングマルはグンネル叔に、別の家で夜は寝てくれと頼まれ、愛犬シッカンと一緒なら、と同意する。

しかし、ふとしたことからサガに、あの犬は死んだ、と言われショックをうけた彼は、叔父さんの東屋に立てこもる。真実を言って聞かせる叔父さん、激しく泣きじゃくるイングマル。

夏スウェーデンの名ボクシング選手ヨハンソンが不敗のチャンピオン パターソンを破る番狂わせの試合を放送するラジオに人々が熱狂する中、イングマルとサガは2人で寄り添いながら、すやすやと眠っている。




【感想】

誰にでもある、子供から思春期の思い出、愛犬とは引き離され、母親は早くに亡くなってしまうと言う悲しい話ながら、それらを突き抜けたかの様なユーモアで明るく描くスウェーデン映画。アメリカ映画ともフランス映画ともイタリア映画とも違う、独特のタッチ、リズムが新鮮。

主役の少年イングマル(アントン・グランセリウス)がとても可愛いらしいのだが、山間の村の男勝りの少女サガ(メリンダ・キンナマン)が、理知的な目鼻立ちで、少女から女性への変化の時期の戸惑いを演じて、非常に魅力的。

サガは、ボクシングも強いし、サッカーも上手なスーパー運動少女。特にこの時期は女性の成長の方が、男性より一歩早いから、イングマルがサガに憧憬と恋愛の萌芽の様な感情を抱くのが良く判る。ましてサガは気が強い美人。イングマルが羨ましい(笑)


1974年生のアントン・グランセリウスと、1972年生のメリンダ・キンナマン、現在も実際に仲が良さそうで(↓)、微笑ましい。

【1985年当時と現在の、アントン・グランセリウスとメリンダ・キンナマン】



【スタッフ、キャスト等】

監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ラッセ・ハルストレム、他
原作:レイダル・イェンソン
キャスト:
イングマル(アントン・グランセリウス)
サガ「イングマルの山間のガラス工場の村の親友、男勝りの少女」(メリンダ・キンナマン)
グンネル叔父「イングマルの母の弟」(トーマス・フォン・フプレムセン)
イングマルの母(アンキ・リデン)
ベリット「ガラス工場の女工員」(イング=マリー・カールソン)
マンネ「山間のガラス工場の村のイングマルの友だちの緑色の髪の少年」(ヤン=フィリップ・ホルストレーム)
エリク「イングマルの兄」(マンフレド・セルネル)
カエル「イングマルの故郷の友だちの少女」(ヨハンナ・ウーデン)
ウラ「グンネルの妻」(キッキ・ルンドグレン)

上映時間:1時間42分
スウェーデン公開:1985年
ニューヨーク映画批評家協会賞:最優秀外国語映画賞
ゴールデングローブ賞:最優秀外国語映画賞
日本公開:1988年12月24日
鑑賞日:2018年10月2日
場所:TOHOシネマズ新宿



【午前十時の映画祭事務局オフタイム:12分25秒】






No.9571    Day 3377