【予告編:2分29秒】
【イントロダクション】
「スター・ウォーズ」サーガで最大の人気者のひとりのハン・ソロの若かりし日の冒険譚。
どこでチューバッカと出会い信頼出来る相棒同士となったのか、どういう経緯でランド・カルリジアンと親友になったのか、どうやって銀河最速の宇宙船ミレニアム・ファルコン号を手に入れたのかが明らかになる。
この映画の脚本を担当しているのが、「スター・ウォーズ」サーガで最も評価の高い、私も個人的に一番好きな、エピソードⅤ「帝国の逆襲」(1980)の脚本の執筆者のひとりであるローレンス・カスダン(共同執筆者は女流SF作家のリイ・ブラケット)だから否が応にも期待値は上がる。なお、本作はローレンスの息子のジョン・カスダンが共同執筆している。
監督は、アカデミー監督賞受賞経験者で、私の好きな「アポロ13」(1995)や「ラッシュ/プライドと友情」(2013)も監督しているロン・ハワード。
【感想】
娯楽大作だから、難しいことを言うつもりはさらさらない。上記「帝国の逆襲」が☆5つとすると、今回の「ハン・ソロ」は私的には☆☆☆である。
ストーリーの展開、意外性は「帝国の逆襲」に及ばないものの健闘はしているが、詩情というか叙情性は「帝国の逆襲」に遠く及ばない。やはり、リイ・ブラケットの功績も大きいのかもしれない。
それでも「スター・ウォーズ」ファン、「ハン・ソロ」ファンにはお薦めしておく。若きハン・ソロを演じているのは、ハリソン・フォードではなく新進気鋭のオールデン・エアエンライクだが、チューバッカとミレニアム・ファルコン号がまた見れるからね。
オールデン・エアエンライクも映画を観ている間は、正直ちょっと違和感を感じ続けていたが、観終わってみれば、御年76歳(1942年7月13日生)のハリソン・フォードに若きハン・ソロを演じられる訳もなく、それはそれでありかなと思えて来た。
問題はジャバザハットとの出会い。それはこの映画の後、ハン・ソロが惑星タトゥイーンに行ってからになるので、今回の映画には残念ながらジャバザハットは登場しないが、ここまで作ったのなら、そのエピソードを描いた映画も観てみたい気がする。
監督:ロン・ハワード
脚本:ローレンス・カスダン、ジョン・カスダン
原作・基本設定:ジョージ・ルーカス
撮影:ブラッドフォード・ヤング
キャスト:
ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)
トバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)
キーラ(エミリア・クラーク)
ランド・カルリジアン(ドナルド・クローヴァー)
チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)
上映時間:2時間15分
米国公開:2018年5月25日
日本公開:2018年6月29日
鑑賞日:2018年7月3日
場所:TOHOシネマズ新宿