「力が満ちるまで……」



どれほどの時間が過ぎたのだろう。


目を覚ました時、身体は闇のオーラで満ちていた。


そして、その力を自在に操れるようになっていた。


闇王はオーラを凝縮し、一振りの黒い剣を生み出す。


新たな力だった。


その剣を振るい、闇を切り裂く。


すると空間に裂け目が生まれた。


そこが出口だった。


闇王は裂け目を抜け、現実世界へと戻った。



村へ帰ると、村人たちが驚いたように集まってきた。


「生きていたのですね!」


村長が安堵した表情で言う。


あの日助けた子供も駆け寄ってきた。


「ありがとう!」


子供は深々と頭を下げた。


闇王は周囲を見回す。


村の様子が少し変わっている。


「あれから何日経った?」


そう尋ねると、村人たちは顔を見合わせた。


「数日です。」


「みんな、もう亡くなったものだと思っていました。」


闇王は静かに空を見上げた。


闇の中ではそれほど長く感じなかった。


だが現実では、すでに数日もの時が流れていたのだった。