こんにちは。ピッポです。
ウォーレン・バフェットが序文を書いた…
ジャック・ウェルチ、ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットが尊敬する名経営者の著書…
とあって即、購入し読破しました(といっても数年前の書籍ですが)
経営者がおかしがちな過ちがわかりやすく紹介されており、すぐれた経営者や企業を見抜く際の判断材料を得ることができました。
11番目の法則はおまけ、だとか。
以下、抜粋。
「ビジネスで失敗する人の10の法則」
ドナルド・R・キーオ著
日本経済新聞出版社
法則1 リスクをとるのを止める
法則2 柔軟性をなくす
法則3 部下を遠ざける
法則4 自分は無謬だと考える
法則5 反則すれすれのところで戦う
法則6 考えるのに時間を使わない
法則7 専門家と外部コンサルタントを全面的に信用する
法則8 官僚組織を愛する
法則9 一貫性のないメッセージを送る
法則10 将来を恐れる
法則11 仕事への熱意、人生への熱意を失う
『 新たなリスクやもっと大きなリスクをとる必要を考えるとき、とくに不可欠なのは、現状に安住できない感覚である。
会社が間違いを犯さないとすれば、経営陣は高額の報酬にふさわしいほど、現状に満足できない姿勢をとっていないのではないかと思う。
柔軟性と適応力は、企業の指導者に不可欠な資質であり、管理能力や業務の能力、技術力といった個々の能力を超えるものである。
事業を築き上げた伝説の経営者の多くは、社内のどの地位にいる従業員とも知り合い、心通わせる能力が極めて高いことが特徴のひとつになっている。
私の経験では、いつも偏執的に悪いニュースを求め、問題があればすぐに経営陣に伝わり、素早く行動して悲惨な結果になるのを妨げるようにしておくのは、損のないやり方である。
経営者のなかで、とくに大きな成功を収めた人には、控えめな性格の人が多いことにわたしは気づいてきた。スポット・ライトを避けようとする人が多いのだ。
経営は個人ではなくチームで行うべきだと、わたしは強く確信している。
ひとりだけスポット・ライトの明るい光を浴び、周囲の人たちが目立たないようにしている経営者には、警戒すべきだ。
評判とイメージはカネでは買えない。だから、命をかけて守るべきだ。諺にもあるように、「巨額の富より高い評判を選べ」なのだ。
自社の従業員の意見を直接聞くようにすれば、ほんとうに役に立つのである。
マーケティングの機会があっても、それを活かすためには、現場で何が起こっているのか、どのようなトレンドがあるのか、事業を行っているそれぞれの場所で何が重要になっているのかを知らなければならない。
信頼は当時もいまも、どのような事業にも不可欠の基礎だ。
間違ったときには間違いを認め、無謬でないことを認めるべきだ。
どの業界のどの企業も、他社と差別化し、なんらかの点で独特の企業になるよう努力すべきであり、平均に近づこうなどとしてはならない。
個性、創造性、感情、熱意、想像力などの点で、各人がもつ力はきわめて大きい。組織のどの地位にある人も、これらを発揮できるようになっていなければならない。
優れた企業は従業員を尊重し、会社に寄与するように励まし、創造性を発揮するよう励ます。これに対してだめな企業は官僚制の何重もの管理階層で、従業員の創意を窒息させる。
どのような支出をする際にも、どのような部門をつくる際にも、どのようなプロジェクトを行う際にも、かならず基本的な問いに答えなければならない。顧客を獲得し、顧客に奉仕するのに役立つかという問いである。この問いに対して、明確に力強く「イエス」と答えられない場合には、どのような支出でも、どのような取り組みでも止めなければならない。
資本主義体制にたいする人びとの信認を維持するためには、上に立つ人間は道義心と良識をもっていなければならない。
分野ごとに違った倫理や価値観をもっているのであれば、経営者とはいえない。
経営は技であって科学ではない。
人間の行動を数量化し、数式でとらえようとする人には警戒すべきだ。
顧客を獲得し、顧客に奉仕し、株主の価値を高めるのが、従業員の仕事である。
リスクをとるのを止めるのは、きわめてリスクの高いことなのだ。
失敗したいのであれば、将来を恐れるといい。成功したいのであれば、将来を楽観し、熱意をもって将来に立ち向かうべきだ。』
読んでいて感じたのは、経営者がおかしがちな過ちもいくつかは人間が本能的に持っている性質に由来している、ということです。
たとえばリスクをとらなくなるのは損失を回避しようとするあらわれですし、うるさい部下を遠ざけるのは自尊心を守ろうとするあらわれだと思います。
失敗したくない、批判されたくない、自分は正しいと思いたい…
そんな人間本来の傾向に従っていると確実にビジネスで失敗できます。
読む前は個人ではなく組織特有の問題が経営を誤らせるのでは?と想像していましたが、そのほとんどは個人的な問題だったのが印象的でした。
また、個人の問題であるため、上記の法則はさまざまな集団のマネジメントに応用できると感じました。
チーム、友達、家族、親子関係、パートナーシップなど…
良くない知らせや耳の痛い話を聞き出し、大きなトラブルになる前に対処することは、人生全般で役立つアドバイスではないでしょうか。
また、自分が間違いを認め、無謬(誤りがないことの意味)でないことを認めたり…
考える時間を持つ、将来に楽観的である、など一般の人向けの啓発書に出てくる内容です。
結局のところ…
どのような集団でもトップがまともな(「道義心」や「良識」ある)人でなければ、集団を誤った方向へ導いてしまう可能性が高い。
特に競争が厳しいビジネスの世界ではなおさらでしょう。
次の言葉をふと思い出しました。
「 優れた投資対象である限り、その企業には必ず良い経営者がいます。」
「フィッシャーの「超」成長株投資」より
フィリップ・フィッシャー著
フォレスト出版
優れた組織には、優れたリーダーがいる。
そう考えて大きく間違ってはいないと思います。
上記の法則は間違いなくビジネスで失敗できる法則なので、そうならないためには少なくとも以下の10の法則を守らなければならない、ということでしょう。
法則1 リスクをとる
法則2 柔軟性を持つ
法則3 部下と関わる
法則4 自分は無謬でないと認める
法則5 ルールを守って戦う
法則6 考えるのに時間を使う
法則7 専門家と外部コンサルタントに依存しない
法則8 官僚組織を破壊する
法則9 一貫性のあるメッセージを送る
法則10 将来を楽観する
これらの法則を所属する組織、投資や就職、転職などで気になっている企業に当てはめて分析してみるのもおもしろいと思います。
最後までお付き合いありがとうございます。
