意識や環境が細胞をコントロールし遺伝子のふるまいを変える | ピッポさんの読書ブログ

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読書感想文!!!というか備忘録…

こんにちは。ピッポです。

家族や親戚と集まって話していると、こんな話題が出たりしませんか?

家系に心臓病にかかった人が多いとか、がんで亡くなった人が多くいるとか、脳卒中で倒れた人がいるとか…

遺伝でそういった病気になりやすいから気をつけよう、ということです。

しかし…

はたしてこれは科学的に妥当な見方なのでしょうか??

この問いに対して興味深い記事を読みました。

以下、書籍からの抜粋…。

「「思考のすごい力  心はいかにして細胞をコントロールするか」ブルース・リプトン著  (PHP研究所)


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『  たった一つの遺伝子が、ある病気を引き起こすという事例が見つかるのは、たいへん稀なことなのだ。人間の疾患に関していえば、遺伝子の異常だけで発症するものは、人間がかかる病気全体のなかで、わずか2%ほどでしかない。


もちろんこの疾患のなかには心臓病、がん、脳卒中などの病気は含まれていません。

そもそも遺伝子がある病気を「引き起こす」というのはメデイアが言葉を誤用しているのだそうです。正確には「関係する」だけ、なんだとか。

この「関係する」について車とキーのたとえが使われていました。

キーがなければエンジンをかけられず車をコントロールすることはできませんよね?

しかし、キーが車をコントロールしているといえるでしょうか?

いえません。

キーは車のコントロールに「関係する」だけで、実際に車をコントロールするのは人間です。

というわけで、ある病気に「関係する」遺伝子を持っていたとしても、その病気が発現するわけではない、ということです。


『  実際、がんや心血管障害の患者のうち、遺伝子が直接的な原因になっているのはわずか五%にすぎない。』


ではそれらの遺伝子発現のスイッチをいれるのは何か?というと…

ひとことでいうと環境です。

私が学生時代に習った遺伝子に関する構図は…

DNA  → RNA  →  タンパク質でした。

DNAという設計図の一部がRNAというかたちにコピーされ、それを基にタンパク質がつくられ、細胞ができる、と。

しかし、近年の研究によると…

環境からの信号  →  調節タンパク質  →  DNA  →  RNA  →  タンパク質という構図になることがわかっているそうです。


『  染色体では、DNAがいわば芯となっていて、タンパク質はそれにカバーとしてかぶさっている。カバーがかかったままでは、遺伝子の情報を読みとることができない。(省略)

  では、どうすればこのカバーをとりはずせるだろうか?  環境から、ある信号がやってくれば、「カバー」タンパク質は形を変えてDNAの二重らせんからはずれ、遺伝子が読みとれるようになる。DNAのカバーがはずれて露出すれば、その遺伝子部分のコピーがつくられる。

  結局、遺伝子の活動はカバーとなるタンパク質が存在するかしないかによって「コントロール」され、タンパク質の存在は環境からの信号によってコントロールされる。』


というわけで、この書籍の主張では、重要性でいえば遺伝よりも環境といえそうです。

以下、がんについての記述…


『  大多数のがん患者の悪性腫瘍は、環境によってエピジェネエティックな変化が引き起こされたために生じたもので、遺伝子の欠陥によるものではない。

最近、著名な科学者・内科医であるディーン・オーニッシュが発表したところによれば、前立腺がんの患者たちが、90日間、食事と生活様式を変えただけで、五百個以上の遺伝子の活性が切り替わったという。その遺伝子の変化の多くは、腫瘍の形成に不可欠な生物学的過程を阻害するものだった。』


ある特定の病気にかかりやすい家系というのも実際は遺伝が問題なのではなく、食事や睡眠といった生活習慣(すなわち環境)が重大な原因になっているのかもしれません。

遺伝子の不完全な構図を学んだせいでしょうか…。

遺伝って変えることができないものといった印象があったので、本書の内容は衝撃的でした。

遺伝子によって細胞が、ひいては私たちの運命が決められてるわけではない、といっても間違いではないでしょう。

まだ全部読み終わってないので興味津々で先へ進みたいと思います。



最後までお付き合いありがとうございます。