なぜ人は変われないのか?…変われないを変える方法 | ピッポさんの読書ブログ

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読書感想文!!!というか備忘録…

『…脳は、全体でひとつではない。
 実際、心理学の一般的な見解によると、脳ではつねにふたつのシステムが独立して働いている。ひとつ目は、これまでに説明してきた「感情」だ。苦痛や快楽を感じる人間の本能的な部分だ。ふたつ目は、「理性」だ。これは熟慮システムや意識システムとも呼ばれている。じっくりと考え、分析を行い、未来に目を向ける部分だ。…(省略)…

 しかし、ふたつの葛藤をもっともうまく表現しているのは、バージニア大学の心理学者ジョナサン・ハイトが名著『幸福の仮説(The Happiness Hypothesis)』で使っている比喩だろう。ハイトは、私たちの感情は「象」であり、理性は「象使い」だと述べている。…(省略)…

 私たちの象、つまり感情や本能の弱点は明らかだ。怠け者で、気まぐれで、長期的な報酬(やせること)よりも短期的な報酬(アイスクリーム)に目を奪われてしまう。変化がうまくいかないのは、たいてい象のせいだ。なぜなら、何かを変えるには、長期的な報酬のために短期的な報酬を犠牲にしなければならないことが多いからだ(来年の財務状態を改善するために、今日の支出を抑える。来年にはナイス・バディになれるように、今日のアイスクリームを我慢する)。変化に失敗するのは、たいてい目的地に着くまでに象使いが象を路上に引き留めておけないからなのだ。

 目の前の満足を求める象の欲求は、象使いの強みとは正反対だ。象使いの強みとは、長期的に考え、計画を練り、先を見すえることだ(いずれも象には苦手なことだ)。

 しかし、象には大きな強みがあり、象使いにも致命的な弱みがある。象はいつも悪役というわけではない。象のとりえは豊かな感情だ。愛、思いやり、共感、忠誠心。子どもを危害から守らなければという強い衝動。自分を守ろうとするときの背筋が引き締まる感覚―それが象だ。

 そして、さらに重要なのは、変化を起こそうとしているとき、それを実行に移すのは象だということだ。立派な目標であれくだらない目標であれ、目標に突き進むには、象のエネルギーと勢いが必要だ。そして、この象の強みとは対照的なのが、象使いの大きな弱みだ。象使いは頭を空回りさせてしまう。ものごとを分析しすぎたり考えすぎたりする傾向があるのだ。夕食のメニューに二〇分間も悩む友人。何時間も新しいアイデアを練っているのにいつまでも結論が出せない同僚。こういう人々は象使いに問題を抱えている。 』



チップ・ハース
ダン・ハース

「スイッチ! 「変われない」を変える方法」
 (早川書房)

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今回は「象」(感情)と「象使い」(理性)の特徴を最大限に活かして変化を起こそう…

ということを書いていきます…

「象」と「象使い」、はたして頭の中にいるこのふたつのキャラクターをうまく使いこなして変化への道を歩き続けるにはどうしたらいいのか?

この問に本書では実にシンプルに以下のように答えています…

変化を起こす3つのステップ…

①象使いに方向を教える
②象にやる気を与える
③道筋を定める

わかりやすく翻訳すると…

①とびきり明確な指示を与える
②感情に訴える
③環境を整える

さらにそれぞれについて三つずつコツが紹介さていました…

①象使いに方向を教える
 「ブライト・スポットを見つける」
 「大事な一歩の台本を書く」
 「目的地を指し示す」

②象にやる気を与える
 「感情を芽生えさせる」
 「変化を細かくする」
 「人を育てる」

③道筋を定める
 「環境を整える」
 「習慣を生み出す」
 「仲間を集める」

これもざっくり翻訳すると…


成功例を見つけてまねる
はじめにとりかかる具体的な行動を決める
魅力的な目的地を描く


変わりたいという感情を生み出す
変化を細分化し積み重ねる
自分はこういう人間だという認識を育てる、失敗にへこたれない柔軟性を養う


適切な行動をとりやすく不適切な行動をとりにくくする
行動する時間と場所を指定させる、チェックリストを作る
みんなが適切な行動をとっている場合は公表する、変革論者だけで集まれる場所を作る

かなりざっくりです…が、いずれも…

豊富な実例と心理学の研究結果から導き出されておりたいへん興味深い内容でした…

すべてのコツを使わなければならないわけではないですが…

何か変化を起こしたいとき…

これらのコツはたいへん有益なツールになるでしょう…


基本的に変化に億劫な自分も…

(よく象使いの弱み、「分析しすぎる」にはまってしまって動けない…)

前々からやりたいとは思っていながら実現できてなかったことがありました…

が、今はぼちぼちそれを実行できています…

そもそも実行に移すきっかけがあったんですが…

それは知人の一緒にやりましょう!!という言葉でした…

そういえば、そこで実行する日時と場所を決めたような記憶があります…

日時を決めてしまったのでもちろんはじめにとりかかる具体的な行動も決めました( ̄□ ̄;)

それが生活にちょっとした変化を引き起している…

振り返れば、変化における仲間や環境の重要性を実感していたようです…

変化のコツも使っていたようです( ̄□ ̄;)


本書で繰り返し繰り返し述べられている…

①象使いに方向を教える
②象にやる気を与える
③道筋を定める

これだけでも覚えておくと役立つ場面があるのではないでしょうか…

さて…

あなたはどのような変化を起こしますか?


『 ひとつ自信を持って言えるのは、変化が成功するときには、一定のパターンがあるということだ。変化に成功する人は、明確な方向性を持ち、十分なやる気を持ち、それを支える環境がある。言い方を変えれば、「象使い」、「象」、「道筋」が一丸となって変化を支えているのだ。 』




チップ・ハース
スタンフォード大学ビジネススクールThrive Foundation of Youth教授。専門は組織行動論。ビジネスの有名なエピソードから都市伝説まで、他のものよりも広がりやすいアイデアの「粘着性」を研究し、心に残るメッセージの伝え方を教える講義“How to Make Ideas Stick"は毎回数百人の聴講者を集めるほどの人気を博している。
テキサスA&M大学で工業工学の学位を取得後、スタンフォード大学で心理学の博士号を修得。シカゴ大学ビジネススクール教授などを経て現職。

ダン・ハース
デューク大学社会企業アドバンスメント・センタ(CASE)のシニア・フェロー。マイクロソフトなどの企業や米国国際開発庁や心臓協会などの団体で講演やコンサルテーションをしている。
ハーバード大学ビジネススクールでMBA取得後、同学の研究員、アスペン研究所のコンサルタント、オンライン教育大手のThinkwellの共同創設者などを経て現職。

ハース兄弟共著による2007年の前作Made to Stick(『アイデアのちから』)は、各雑誌のベストセラーリスト上位を2年近く末席しつづけ全米150万部を売り上げた。
二人は現在、ファスト・カンパニー誌の人気コラムニストとしても活躍中。



最後まで読んでくださりありがとうございます( ̄▽+ ̄*)