シャープがEVの企画 設計 販売を目指すと

事業発表した。


台湾の親会社が本格的にEV開発に参入するのに

引きづられての事だろうが

車づくりを 甘く見てやしないか?


タイヤ4つにモーターとバッテリーで

見た目EVとなるかも知れない。


でも みなさんご存知の通り

走る 曲がる 止まる の実現は

高度な技術に支えられた総合システムで

一長一短で 優秀な部品メーカーを

かき集めて 組み立てるだけで

実現出来るもんじゃない。


歴史と技術を持つメーカーが

ひしめき合う市場で成功するには

あまりにハードルの高い業界に

手を出すもんだ と聞いた時は

少なからず驚いた。


かつてはドル箱だった液晶テレビから

完全撤退して

稼ぎ頭を失って 赤字を続けるシャープ。


よりによって

車づくりに手を出すとは


経営不信から台湾企業に買収されるまで

シャープからは

優秀な技術者が多勢流出してしまい

新たな発想の技術や製品を生み出す人材が

もう社内に居ないのだろう。


元々はシャーペンから始めた企業で

新規技術の開発と製品で

大きく成長してきたシャープ。


新技術開発力を失えば

先は無い。


全ては 人 だ。


かつて 松下幸之助は

社員は家族だと言って

合理化の首切りを一切やらなかった話は

有名だ。


それだけ優秀な人材を育て抱えて

業績を伸ばし 世界的企業に成長させた。


欧米的合理主義経営とは

真逆のやり方だが

技術者は安定安心して 研究開発に

没頭できる松下流経営は

ある意味 理に叶ってるから

成功したのだ。


人を失って シャープは

この先 どうやって再建して行く気なのか?

道のりは険しい と言わざるを得ない。


そんな中での

車づくりへの新規参入は

明らかに 発想の貧困から生まれた様に

見える。

親会社の事業計画に引きづられて

極めて成功確率が低い事業に

進出するシャープに

幸 多からんことを祈る。