パリオリンピックに採用された公式車両

トヨタのFCV(燃料電池車)ミライを

EV(電気自動車)に変えるよう

科学者や技術者が連名で

公開書簡を発表したことは

記憶に新しい。


その理由が マジでおかしくて

笑ってしまう。


理由は

走っても 水しか出さないFCVだが

その燃料の水素が

化石燃料から製造されてるから

グリーンオリンピックを標榜する

パリオリンピックに そぐわないと言うのだ。


そしてEVに変えろ と言う。


笑ってしまう。


EVのバッテリーが

CO2を多量に出して製造されてる事実を

知らないのだろうか?


充電する電力が

CO2発生無しに発電されてるとでも

思ってるのだろうか?


ハイブリッド車の件でも言ったが

単なるガソリン車よりハイブリッド車は

排ガス自体は多少減るだろうが

部品点数が約1.5倍になるハイブリッド車は

製造工程からトータルで見たら

必ずしも ガソリン車より

クリーンだと 一概には言えない。


と言うのと同じで

製造から使用までトータルで見たら

FCVがEVより劣ると決めつける学者たちの

意見は

偏狭極まり無い考えと言える。


悲しいことに 現状の技術レベルでは

全くCO2を出さずに

工業製品を製造するのは不可能だ。


更に使用する段階でも

エネルギーを生み出すのに

CO2排出と無縁ではいられない。


だから

前々から言って来た。

小排気量でシンプルな低燃費ガソリン車は

トータルで見たら

なまじ 複雑で高価な触媒を使うFCVや

高価なバッテリーを多量に積載するEVより

地球に優しいと。


シンプル イズ ザ ベスト。


自動車メーカーは

それぞれの車両の トータルなCO2排出量を

何故か?

発表しない。


見せかけのクリーンさを主張するだけで

ガソリン車と比較した

トータルのCO2排出量を公表しないのは

FCVもEVも

製造するだけでも

とてつもなくガソリン車より

CO2排出量が多いから

発表出来ないのだと思う。


物事は見かけだけで判断したら

間違える。


と同時に

何事も 完璧なモノはない。


FCVもEVも

少なくとも 走る工程では

排ガスを出さないので

環境に優しいのは間違いない。


あとは

製品製造とエネルギー製造工程で

どれだけCO2の発生を抑えられるか

技術革新を待つしかない。


だからと言って

CO2を出さないから原発に頼るというのは

本末転倒だ。


放射能というCO2より遥かに恐ろしい

いざという時に

人間がコントロール出来ない危険極まり無い

エネルギーに

安易に手を出すべきではない。


とにかく

FCVもEVも

クリーンレベルでは

どっちもどっち 優劣はつけられない。

ただし

酷暑や極寒など気候変動に対する順応性では

まだまだガソリン車など

化石燃料を使用する内燃機関に

FCVもEVも 実用性では

全く及ばない

というのが実態。

今後の技術革新を望むばかりだ。