地元の小さな洋菓子店が閉店した。

もう30年以上

地元でファンが多かった

唯一の洋菓子専門店だった。


いかにも手作りといった

繊細な出来上がりのケーキは

少々高めでしたが

お気に入りでした。

とっても残念でなりません。


後継者が居なくて

オーナーも

寄る歳波には勝てず。


これからは 病いに負けず

立ち向かって頑張って欲しいと

願うばかりです。


夫婦経営など 零細な個人商店などで

経営者が高齢化 あと継ぎも居なかったり

居ても 先行きが見えない為

継がせず 

閉店廃業する高齢経営者が

増えてると聞く。


少子化 人口減少社会

黙ってりゃ

国内経済は どんどん縮小して行く。


商売の将来に希望が見えなきゃ

あとを継がせたいとは

思わないのも無理もない。


右肩上がりから 右肩下がりの世の中

何もかも これまでの常識が激変する。


そんな中で

物価上昇を超える賃上げが続く

好循環を実現させる と意気込む岸田首相。


ところが 発表される経済指標は

それとは真逆な数値ばかり


中小零細企業の賃金アップを

岸田は 特に強調するが


総利益に占める賃金上昇分は

大企業に比べて 圧倒的に中小零細企業の方が

高い事を

つい先日発表になった企業統計が示している。


中小零細企業が7割近いのに

大企業は3割にとどまっていて

一部株主配当に回す以外

相変わらず 内部留保に励む

大企業の姿勢が変わっていないのが分かる。


昨年7月に発表された資本金10億を

超える大企業の内部留保が

528兆円 で過去最高だった。


ために貯め込むばかりで 労働者に賃上げで

その一部でも還元する気なんて

サラサラ無い大企業の姿勢に

なんで皆んな 腹を立てないのか?


世の中では 円安で物価が上がって困る

という

円安悪玉論が蔓延ってるが

こと 大企業にとっては

その円安下で 空前の利益を上げてる。


円安で困ってるのは

モノやサービスが値上がりして

苦しんでる庶民だけという訳。


非常にバランスが悪い。


バランスが悪いと言えば

8兆8千億円もの役員報酬を受け取るのが

株主総会で承認された

テスラ社のイーロン・マスク。


桁が多すぎて

全く捉えられない額だが

経営努力の結果に対する報酬として

裁判所が下した判決を覆す判断を

株主はやってのけた訳だ。


東京都の今年度の予算総額は

8兆4千5百億円。


昨年のイスラエルの国家予算と同じ

オーストリアやチェコ シンガポールより

大きい。


いかにイーロン・マスクの報酬が

巨額なのかが分かる。


経済格差が大きいアメリカ社会

金持ちは どんどん より金持ちに

貧乏人は ますます より貧乏に


その行き着く先が

明るい未来とは 決して思えない。

社会の不安定化が加速する。


バランスが悪過ぎるからだ。


格差がピークに達すると

これ迄 世界では革命が起きた。

そこまで行かなくても

大きな政変が起きて来た。


今ヨーロッパは

ロシアによるウクライナ侵攻と

難民の大量流入に揺れてる。


各国国内では

巨額なウクライナ支援で削られる自分らの

社会保障と

難民流入で自分たちの文化が壊されて行く不安に

一般市民は 不満を大きくしつつある。


極右右翼が その隙を突いて

急速に支持を拡大させてる。

いつまでも貧しいままなのは

誰の所為か?


説得力がある主張に聞こえるが

彼らの主張の中心は 自国第一主義。


EU設立の精神とは真逆な主張で

各国が自国ファーストに走ったら

どうなるか?


歴史をちょっと振り返れば

それが 行ってはいけない道なのが

直ぐ 解るはず。


何事も バランスが大事なのだ。