出口調査で圧勝が予測された

モディ首相率いる与党インド人民党が

予想外なことに

過半数割れの結果となり

単独では政権を維持出来ない事態に。


ふた月近い長い投票日

その途中で 公表されてしまう出口調査

何もかも

通常の選挙とは まるで異なるインド。


各地でまだ投票日を迎えて無いにも関わらず

既に投票が済んだ選挙区で

出口調査を公表してしまったら


その後の投票行動に影響を

与える恐れがある。


案の定

出口調査で当初 圧勝を予測された与党は

その反動からか

結果的に 大きく議席を減らした。


世界最大の民主主義国家の民主的選挙と

訴えるモディ首相だが


政権10年 やってる事は権威主義的傾向を

強めてる。


ヒンズー教過激派が破壊したモスク跡地に

強制的にヒンズー教寺院を建設主導するなど

ヒンズー至上主義を主張

信教の自由を脅かしてるモディ首相。


対立する野党候補者を

次々と逮捕したり

言論の自由も危機に瀕してる。


出身地でも大幅に議席を減らしたモディ首相

政権維持に連立相手の党の意向を

無視出来なくなって

リーダーシップが確実に衰えるのが想定される。


プーチンのウクライナ侵攻に反対せず

見返りに

ロシアから安い石油を大量に購入しながら

米豪日の外交安全保障の協力体制にも

加盟するなど


主義主張より

昔からインドは 実利優先の外交。


過半数割れで

国民の批判を受けたモディ首相


グローバルサウスのリーダーを自認してるが

グローバルサウス などと呼んだりすると

まるで一体性あるグループがある様に

勘違いされるが


発展途上国であるのは一致してるが

中味はバラバラで

とてもじゃないが

活動的な勢力としての存在感は無い。


そもそも存在しないグループの代表を

自認するとは 笑ってしまう。


多民族 多言語 多宗教のインド

おまけに

いまだに 社会にカースト制度が色濃く

残っていて

ITなどはいいが

身分制度が製造業発展の大きな阻害要因に

なってるのは間違いない。


職業 結婚など

様々 カースト制度に制約されて

インドでは

実質 自由が非常に制限されてる。


世界最大の民主主義国家からは

程遠い実情を

声高に覆い隠すように

民主主義を連呼するモディ首相。


化けの皮が剥がれ始めたのに

気づいた有権者が増えた事が

与党の議席激減の要因だろう。


権力を掌握した時

独裁色を強めてしまう為政者は

元々 根っからの民主主義思想の

持ち主じゃなかったからだ。


だから

政策実行にあたり

権威主義的傾向を強めてしまう。


慢心 自惚れ 国民の支持を

大いに勘違いする訳だ。


とてつもない貧富の格差拡大

大学を卒業しても 就職先が無いという

若者の失業率の高さ

開発から取り残されたままの農村地域


カースト制度を残したまま

いくらGDPが世界3位に近づこうと

大多数の国民は貧しいままの

世界最大の人口の国 インド。


底が浅い エセ民主主義者の

政治家に

騙されてはいけない。