このまま アメリカ議会がウクライナ支援を

否決し続けると

2年以内にウクライナ全土が

ロシアに占領される と

警告する軍事専門家がいる。


アメリカ議会を共和党が多数を占める限り

今の所 可決される見通しはない。

更に11月トランプが大統領に再選されたら

ロシアびいきのトランプだから

もう二度とアメリカによるウクライナ支援が

再開される事は無いだろうと

思われてたが


トランプは選挙対策で

ウクライナ支援阻止方針を軟化させ

ウクライナの存続は必要だと

言い出した。


9兆円あまりのウクライナ支援予算が

今度こそ アメリカ下院議会を通過するか?

共和党強硬派が どう出るか?に

かかってる。


EUだけでは ウクライナを支え切れないから

下院議会で採択されなければ

ウクライナの敗北が決定的になってしまう。


自力だけでは

戦闘を継続出来ないウクライナに

選択肢は無い。


大事なのは

ウクライナが負けた後の世界を

想像してみる事だ。


バルト三国やポーランドなど

つい最近までソ連に従属させられていた国々は

ロシアの侵攻がウクライナだけに

留まらないのを強く懸念してる。


だからポーランドの大統領は

トランプと会った際も

ウクライナ支援を訴えた事だろう。

ポーランドにとっても

死活問題だからだ。


プーチンの頭の中にある大ロシアへの回帰願望は

ほぼパラノイヤだ。


学生から そのままKGBに就職

根っからの謀略工作員として

ベルリンの壁が崩れ落ちるのを

東ドイツで目の当たりにしたプーチン。


ソ連邦の崩壊を実体験して

大ロシアの復活を夢想するようになる。


歴史を逆戻りさせるかの様な夢想を野望に

終身大統領を目指して

政敵を殺しまくり

ソ連が崩壊して やっと進み始めた

ロシアの民主化を

プーチンは完全に破壊した。


民主主義を知らないロシア国民は

長過ぎた共産党独裁時代に

自分たちが世界から取り残されてしまってた事に

気づいて 愕然としたはず。


しかし 大国のプライドだけは失って無かった。

大ロシア 強国 大国意識が災いして

力強く見える国家元首像を

捨て切れなかった。


民主主義の経験が無いロシア国民は

主権が自分たちにある意味を

理解出来ないまま

独裁者を再び生み出してしまった。


ロシアの悲劇の始まりだ。


第一次世界大戦に敗れて

巨額な賠償金に苦しむ中で

ヒトラーという独裁者を

狂人とは知らずに選んでしまった かつての

ドイツ人と 正に同じ様に。


民主的選挙で独裁者を

選んでしまうパラドックス。


民主的選挙だからと言って

民主的元首 民主的議員を選ぶとは限らない。

気を抜くと いつでも独裁者は

毒蛇の如く頭をもたげる。


だから選挙で選ばれた者が暴走しないよう

三権分立制度を民主政治は基本とするが

制度の不備を突いて

三権分立を事実上骨抜きにして

独裁体制を敷こうとする者が現れる。


その際は 国の情報機関や治安組織 軍隊が

暴力装置として

独裁者の手足として機能する。

暴力と恐怖での支配は

新たにロシアに占領された

ウクライナ東部地域でも強力に進められてる。


攻勢に出るロシアの目的は

親欧米のウクライナ政府を潰して

ウクライナをロシアの傀儡政権にする事。


更に ウクライナを2年で占領したら

ひょっとしたら ウクライナ国自体を

ロシアが吸収してしまい

ウクライナという国を 地図から

消し去る事を

プーチンは目論んでるのかも知れない。