最近 日本では 国外に出稼ぎに行く若者が

増えてるという。

国内は人手不足なのに 

海外でのワーキングホリデーの

募集は直ぐ一杯になるとの事。


円安が原因だとか


同じ様なバイトなら オーストラリアあたりでは

国内で働くのと 3〜4倍の時給の開きが

あるからだそうだ。


とうとう この国も 出稼ぎ国家に仲間入りか?


他方

メキシコに若い中国人が急増して

皆 アメリカ国境を目指して集まってるそうだ。


一旦 ビザ無しで入国出来る南米に入って

陸路 アメリカ国境を目指す中国人

当然 アメリカへは不法入国だ。

その数 昨年は1万人を超えたという。


ゼロコロナ以降

不動産バブル崩壊もあって

景気低迷が続く中国


とりわけ若者たちの失業率が高く

大学を卒業しても 大多数が就職出来ず


中国国内では全国的に

給与不払いや減額に抗議するデモが多発

同時に

カネを払ったのに

建設が途中で止まってしまい

いつまで経っても

家を手に入れられない人々が

カネを返せって 

全国で抗議デモが頻発してる。


そのたびに

公安当局が 暴力的に取り締まってる。


習近平も年初の演説で

一部企業の不調と

生活難の人たちが居るのを認めた。

異例の発言だ。


ゼロコロナ政策が終わって

久々に中国に入国した多くの人たちから

驚きの印象が語られてる。


街中に あまりにも人が少ないって言うのだ。


商店街も ショッピングモールも

繁華街に人の姿が まばらで


コロナ以前とは 様変わり

皆 驚いてる様子。


改革解放以前

貧しくて 生きる為に命懸けでアメリカに

密航した 多くの中国人がいた。


今や 世界一クルマが売れて

GDPがアメリカに次ぐ世界第2位にまで

経済成長した中国


なのに

中国の多くの若者たちが

国を出て アメリカを目指してる。


豊かになった様に見える中国で

今 何が起こってるのか?

何故 若者たちは

豊かになったかに見える国を出るのか?


そして

彼らは何故 アメリカを目指すのか?


よりによって 何故

習近平が一番目の敵にしてるアメリカなのか?


中国の若者たちが国を出る理由は

日本の若者たちが国を出る理由とは

明らかに違う。


中国では 働きたくても 仕事が無い

それだけが 若者たちが

国を出る理由だとは思えない。


確かに物質的には豊かになったかに見えるが

明らかに 多くの若者たちは

中国では働いても 

給与が突然払われなくなったり

その事に抗議の声すら 上げれない。


そんな社会で 自身の将来に

大きな不安を抱き始めた。


SNSの普及で

昔と違って 情報を手に入れ易くなって

自身の国の有り様がリアルタイムで

知れる様になった。


思った事を口にする事も出来ず

突然 理由も告げられず逮捕され

非公開の裁判で一方的に刑務所に収監される国。


自由も人権も無い国の繁栄は

空虚で まやかしでしかない事に

気づき始めたのでは?


真の豊かさとは

物質的に満たされても 

感じられるもんじゃない。


心の豊かさがあって

初めて 感じられるものだ。


そして 心の豊かさは

自由の中でしか 生まれ得ないって事


気づき始めた中国の若者たちは

その自由を求めて

習近平の敵 アメリカに向かう。


少なくとも 中国には無い自由がある国

それが アメリカを目指す理由だろう。


メキシコでアメリカ国境に溢れる人々は

中国人も含めて

皆んな 国を捨てて逃げ出して来た人たちだ。


働き口がない 食糧が無い

生命が危険 人権が無い 自由が無い

将来が見えない などなど理由は様々だが


そんな中 中国人の若者たちは

自由を求めて 必死になって国境を

越えようとメキシコに集まって来てる。


習近平の最大の過ちは

飯が喰えて 物質的に豊かになりさえすれば

中国人民は不平を言わずに 黙って

中国共産党に服従するって 考えてる事だ。


そんな事 あり得ないって

習近平も やっと気づき始めたのでは?


矢継ぎ早の言論統制強化の法改正

スパイと称して

政府批判の反抗分子や不満分子を

根こそぎ逮捕したり

多発する抗議デモを 

容赦なく武力で制圧したり


これらの実態は

ほとんど報道されない。

中国では検閲が徹底してるのと

外国報道機関が報道すると

即刻 国外退去を命じられる為


外国報道も 見て見ないフリを決め込んでる。


そんな国に

もう居たくないって考え

逃げ出す中国の若者たちが

増えるのは理解出来る。


以前も言った通り

終わりの始まりなのです。


いくら物で 釣ろうが

いくら暴力や恐怖で 抑え込もうが


人の心を支配することは

誰にも出来ない。

習近平にも

中国共産党にも


中国四千年の歴史を見れば分かる。

暴力と恐怖で支配しようとした数多くの皇帝は

皆 滅んだ。

歴史に逆らう者は滅びる運命にあるのだ。


自由に生きようとする人の心を

支配しようと そんな不可能な事を

やろうとするから 衝突が生じる。


習近平と中国共産党の命運は

あと何年 何十年か 分からないが

確実に尽きようと 歴史の歯車が

ゆっくりと動き出した事を

アメリカ国境に溢れる中国人の若者たちが

証明してる。