ミャンマーの6割ほどしか国土を掌握しきれていない軍事政権。

とても選挙を実施出来る状況じゃない。


圧倒的多数派のビルマ族から

長年 差別抑圧されて来た多くの少数民族

武装して抵抗するしかなかった。


そんな少数民族の一部は国境を超えて

中国領にまたがって暮らしていて

だから 中国が治安維持上 支援してる少数民族もあったりする。

それが 彼らが武器を手に入れられる理由だ。


少数民族は主にミャンマーの国土の周辺山間部に

点在していて

中には少数民族同士で支配領土や利権を巡って対立

武力衝突したり 反政府少数民族と一口で言っても かなり複雑なのだ。


以前の総選挙で圧勝したスーチー氏が率いるミャンマーの民主派勢力も

勝ったのは平地地域であって

周辺山間部では ほとんど勝てていない。


スーチー氏が政権を掌握してた時も

少数民族は大きな問題であったのは変わらない。


従って 今回の3部族が同時に政府軍に対して

武装闘争を開始した際も

抵抗する反政府民主派勢力とは一切連携してなかった。


10近くの少数民族があると言われるミャンマー

そこにロヒンギャ難民の問題も

絡んでくるから ややこしい。

国籍を剥奪されたロヒンギャは迫害から

逃れて ミャンマー周辺国に多数避難してるが

難民として正式には受け入れられてない。


ミャンマー自体が内戦状態の上に

仏教徒がほとんどのミャンマーから

イスラム教徒のロヒンギャは なおさら

受け入れられない。


民主主義が未発達な国では 軍部に対する

シビリアンコントロールが ほとんど効かない

のが当たり前。

そうした国々では 繰り返し軍部による

クーデターが発生してる。


ミャンマーもそうで

民主化が進まない一因となってる。


軍部が せっかく民主選挙で成立した政府を

打倒して 軍事独裁政権を作ってしまう。


結局は国民自体が立ち上がらなければ

どうにもならないのだが

多数の民族が自分達の利権や利益の為だけに

バラバラに抵抗しても 政府軍に潰されるだけ。

その事に気づき それぞれの民族の垣根を超えて

ミャンマーの人々が 民主化という目的に

向けて心を一つにして

結局の所 軍事政権に勇気を持って

立ち向かうしか 道はないのだ。