シリア北西部 巨大地震に襲われた直後の地域をシリア軍が空爆したそうだ。

反政府勢力が支配する地域だからだが 瓦礫を手作業で救出作業をやってる最中に空爆するとは

アサド政権の本性丸出しの蛮行だ。


アラブの春から反政府勢力がアサド政権を追い詰め もう一歩というところで ロシア軍がアサド政権側について介入 一気に形勢逆転。

反政府勢力はトルコ国境側に追い込まれて現在に至る。

ここはクルド人が元々多く住む地域なので 反政府クルド武装勢力も加わって元々シリア政府の統治が及ばない地域。

だからインフラも不備な上に シリア政府の抑圧から逃れて来た難民も多いいわば複雑な地域だ。


こうした紛争地で いったん自然災害が起こると

救護は勿論 救援物資すら運び込むのが困難で

まさに地獄さながらの有様になってしまう。


そこを容赦なく空爆するアサド政権。

とても赤い血が流れてる同じ人間とは思えない。

確か現アサド大統領は親父が死んで 後継大統領になる前はイギリス留学中で医師だったはず。

医道を歩む人間だからといって 必ずしも人の命を尊ぶとは限らないという見本だ。


日本同様 地震多発地域のトルコだが

少数民族クルド人と対立するエルドアン大統領にそのクルド人が多く住む地域に地震対策なんかする気が有る訳も無い。

地震税が地震対策に使われて無いのにも住民から批判の声が上がって

エルドアン大統領が謝罪するニュースが流れた。

独裁色が強いエルドアンも大統領選挙を控えて

神経質になってる様だ。


民族対立 政治をめぐる権力争い 複雑な政治状況下での大災害で 真のヒューマニズムとは何なのか?が試されてる。