自公政府の二枚舌には いつもながら呆れ返る。 

民主的選挙結果をクーデターで潰したミャンマー国軍から軍幹部を留学生として防衛省は受け入れ続けてる。

更に橋の建設などODA経済支援も続けながら

松野官房長官はミャンマー軍事政権にスーチーさんの即時解放など暴力の即時停止を記者会見で訴えた。

これを二枚舌と言わず何と呼ぼう。

ODAのカネは結果的にミャンマー国軍の関連下請け企業を経過してミャンマー軍事政権に入る。

国連の人権関連委員会は日本にODAなどの見直しを要請するのも当然だ。

さすがに新規は停止してるが 日本がやりかけのODAを継続してるのを国連の人権委員会は問題視してる。


ミャンマーにとって最大の援助国だった日本。

それらはミャンマーが民主化が進展する中で締結されたものだが 結果的に現在 軍事政権の金ズルになってしまってる。

今更ながら日本が間抜けな外交を続けるのを目の当たりにして 情け無くなる。


ロシア軍のウクライナ侵攻の陰になって 注目度が下がってしまってるミャンマー。

同じアジアの国として見過ごしてはならない。

特にビルマと称していた第二次世界大戦以来

日本とは因縁浅からずの関係で 戦争で大いに日本は迷惑をかけた経緯がある。


さらに旧日本軍残留兵が多数 フランスからの独立戦争に加わったという事実もある。

捕われのアウンサン・スー・チーさんの父親は

ビルマ独立の英雄とされてるが

そのアウンサン将軍を軍事指導したのが

敗戦後の戦犯裁判を避けて日本に帰らずビルマに残留した旧日本軍幹部兵士だったという。

そうした経緯もあって 東南アジアでは数少ない親日国だったビルマ。


民主化の道を閉ざす軍事政権を富ませる行為だけは 即やめるべきだ。

日本が非人道的な政府を認めてると国際的にみなされるからだ。

それ以上に軍事政権の暴力に怯えるミャンマーの民衆から その暴力的な軍事政権を日本政府が支援してる様に受け取られる方がヤバい。


暴力による人の支配は長くは続かない。

ただし その暴力政府を他国が支援すると状況は変わって来る。

今現在 ロシアと中国がミャンマー軍事政権の後ろ盾になってる。

ミャンマーも シン悪の枢軸国へ仲間入りした感が強い。

本来 国家の独立を守るべき国軍が民衆に銃を向ける。

究極の暴力装置である軍隊が国民を裏切ってしまう軍事クーデター。

対抗手段を持たない民衆には なすすべがない。

沈黙のストライキは非暴力的抵抗の手段かも知れないが 軍事政権にとっては誠に都合がいいとしか映らないだろう。

非暴力の抵抗は その相手が孤立してる場合には効果的だが 二つの大国が後ろ盾につくミャンマーの様な場合は 相手を喜ばせるだけだ。


元々政府と対立してた北部の少数民族に合流して抵抗を続けるミャンマー民主派たち。

いずれ彼らをアメリカ中心の西欧諸国が支援する事になるだろう。

アメリカ西欧諸国VSロシア中国 シン東西対立の代理戦争の再現へ。

民族独立と民主主義が同時に達成される事は稀だ。

政治的後進国での一般民衆の悲惨な状況を報道で見るたびに心が痛む。

人権無視の暴力的政府に民衆が立ち向かうのに

非暴力手段だけでは犠牲者が大きくなるだけだ。

外圧 制裁しか方法が無いのだろうか?