ニューヨークで ひとつの注目すべき裁判が始まった。

麻薬カルテルから賄賂を受け取ってたとして 元メキシコ政府高官の裁判だ。

実は その政府高官は麻薬カルテル取締りの政府責任者で メキシコ政府の対麻薬カルテル戦争の《顔》だった人物で

アメリカ政府高官とも それなりに親しく接触があった大物役人


取り締まるべき人間が 麻薬カルテルの手先だった訳で 逮捕時はメキシコ国内に限らず話題になった。


 南米コロンビアの麻薬カルテルが米軍の協力の下壊滅された後 もっぱら米国への麻薬供給元になってしまったメキシコ。

警察と麻薬カルテルの闘争が ずうっと続いていて 麻薬カルテルを恐れるあまり 地方政府や警察署の長に成り手が無いような地域まで現れる始末のメキシコ。

麻薬カルテルを取締ったり 反麻薬カルテルを口にした議員は ことごとく殺害されるという恐ろしい国になってしまったメキシコ。


とにかく資金力と高性能の武器で武装した麻薬カルテルのチカラは強大で 地域によっては警察など治安機関を完全に上回ってしまい無法地帯化してしまってる所もある様で

そんな所は麻薬カルテルが治安維持?!を担ってる感じらしい。


 何せ お隣が巨大な麻薬消費地アメリカに隣接するメキシコ。 地政学的に?供給元になったのは必然かも知れない。

国・地方議員は勿論 政府役人から地方の知事や警察署長まで 麻薬カルテルにすっかり侵食されてしまっていて いくら首を据え替えても(大概は麻薬カルテルによる暗殺) モグラ叩き状態。


 豊かな石油資源がありながら 一般庶民は貧しいまま 貧富の格差が開く一方。

お定まりの賄賂や横領などが蔓延る政府

貧しい故に子どもたちの教育もままならず

その多くの若者たちが まともに就職すら出来ず

驚くべきことに 麻薬カルテルがそうした若者たちの受皿になってしまってる実態もあるという。


中東の紛争地域で若者たちの就職先がテロリストになるしか無いのと似たような状況だ。


貧富の拡大 格差の拡大を是正せずに放置し続けると 国家は簡単に そのカタチが崩れてしまうという事例をメキシコに見てとれる。

麻薬カルテルは 崩れるスピードを加速したに過ぎない。

日本は他人事だと見てたら とんでもない。

貧富の拡大 格差の拡大 何ら是正せずに国は借金を重ねてる。

このままだと どうなるのか? 

皆んな 真剣に想像しないといけない。