戦力の随時投入は不効率な作戦の典型と言われる。
旧日本軍のガダルカナル島守備が その際たる例としてよく取り上げられる。

 ウクライナへ自国製の戦車供与決定を先送りしたドイツ。
戦域拡大を危惧してると言うが
ロシアのウクライナ侵攻以来 アメリカ中心にNATOは明らかにプーチンの脅しに屈して
武器供与の小出しという やってはいけない戦力の随時投入を ずうっと繰り返してしまってる。
これでは戦争が長引くだけで 欧米諸国の支援疲れを待ってるプーチンの術中に すっかりハマってしまってる。

以前も言ったが ヨーロッパにおけるヒットラーの野望が第二次世界大戦に迄拡大してしまった主たる要因は 当時大英帝国維持に執着してたイギリスの首相チェンバレンのナチスドイツへの宥和政策だった。
それがヒットラーに 更なる領土侵略を許す時間を与えてしまった。
戦線が拡大する前にベルサイユ体制違反のドイツに実力行使していれば
戦域がヨーロッパ中に拡大して 世界大戦に発展したりなかった可能性が高い。

誰しも直接関わりが無い望まない戦争を
躊躇するのは理解出来るが 領土拡大の野心満々の侵略者の危険性を理解出来るかどうか?に
実は命運がかかってる事を 歴史は教えてくれてる。

初期段階で侵略者の野心を潰さなければ
相手は侵攻を見過ごしてもらえると受け止め
図に乗って 更なる侵攻を進めるだろう。
それは次に第二第三のプーチンを生むことを意味する。

 武力で他国の領土を掠奪する事を許してしまえば 中国を筆頭に他国も追随して
帝国主義時代に逆戻りしてしまう。

だから絶対にウクライナに負けさせる訳には行かないのだ。 なのにNATOの対応は 明らかに
第二次世界大戦前夜のイギリスチェンバレンと全く同じ誤った道を辿ってしまってる。

そもそもプーチンがクリミア半島を掠奪した時にNATOはプーチンがヒットラーである事に気づいていたはず。
なのにちょっと経済制裁して 危機を見て見ないフリをして来た。
ドイツなどは この間更にロシアへのエネルギー依存を高める政策を推進して来た。
日本もひとのことを言えた立場じゃない。
サハリンの天然ガス開発で ロシアべったりの政策をとって来たのだから 話しにならない。

プーチンの核使用の脅しに負けて ロシアの好き勝手にさせたら 結果的に第三次世界大戦にもなりかねない。
第一次第二次世界大戦も 当初ほとんどの人が
あんな世界大戦になるなんて思ってなかった為に
拡大してしまったのだ。

禍いは小さい内に 鉄は熱いうちに打てなのだ。
でなければ《歴史は繰り返す》恐れが高いのを理解すべきだ。