自分から攻め込んでおきながら 停戦って意味不明じゃないか。
ロシア正教の総主教に言われて クリスマス停戦を突然言い出したプーチン。
ウクライナ人は誰も信じて無いようだ。
歴史的にロシアが言う事を信じて ろくな目にあった事がないからだそうだ。
皆んな ただの時間稼ぎでしかないと受け止めてる。
案の定 停戦なんか どこへやら。 いつもと変わらない砲撃とミサイル攻撃にさらされたウクライナ。
プーチンの国内向けパフォーマンスだったのが
ハッキリした。

 神妙に十字をきるプーチンの画像が流れたが
ロシア正教にベッタリ?!な様子に 何か寒気を感じる。
ロシア軍によるウクライナ侵攻を祝福するロシア正教。 明らかに戦争を煽ってるかの様に見える。
ロシア正教の凋落 とりわけウクライナにおける急速なロシア正教離れが背景にある様だ。

 宗教が戦争をけしかける。
歴史を振り返れば よくある事で。
人の幸福を願うはずなのに それとは真逆の戦争を推進する宗教。
権力闘争に利用される宗教もあれば
宗教自身の野望実現の為 権力に擦り寄り利用する宗教もある。
ロシア正教は明らかに後者だ。

 日本人には嫌な記憶がある。
国家神道のもとに 無謀な戦争に突っ込んで
300万人以上の犠牲者を出した第二次世界大戦。
当時国内の宗教団体のほとんどが戦争を支持したという 嫌な事実。
本当に宗教ってなんなんだって思ってしまう。

 ロシア人は二重の苦しみを抱えてると言える。
大統領としてのプーチンと信仰としてのロシア正教だ。
ロシア国内では精神科の診療希望者が急増してるそうだ。 それだけ まだ正常なロシア国民がいるっていう証拠か。

 益々言論統制を強め 逆らう者は容赦なく
海外に迄手を伸ばして抹殺する徹底ぶりのプーチン。
本人は勿論 愛する身内が軍隊に召集される恐怖に震える一般ロシア国民。
前回の予備役部分動員が国民に強い不評を招いたので 今はプーチンも黙って兵士動員を続けてる様で よってロシア国民が精神科に掛かる状況になってる訳だ。
国家元首と宗教トップがロシア連邦1億4千万人を戦争に駆立てる。
独裁者が宗教とタッグを組む構図は
イランやアフガニスタンなど宗教国家と同じだ。
人々の心を支配する為に信仰心を利用する。
かつて社会主義国家では共産主義浸透の邪魔になるから 麻薬と同様に宗教を禁じ 徹底的に弾圧した。
共産主義で心を支配するには麻薬と宗教が要らなかった訳だ。

 プーチンは民衆支配に向けてロシア正教を利用してる。
大統領に就任して直ぐ ロシア正教を国教にしたのも プーチンの信仰心からだけじゃ無いだろう。
当時まだあまり国民に知られて無かったプーチンはいち早く 多くのロシア国民の心を掴んでるロシア正教に近づいた。
かつてソ連邦KGBの工作員だったプーチンが
熱心なロシア正教の信者だ何んて あり得ない。

ロシア国民の不幸はまだ続く。
それ以上にウクライナ国民の地獄の日々は
まだまだ続きそうだ。
欧米諸国の支援疲れが 取り沙汰されてるが
ウクライナ国民を見殺しにしたら
歴史が明らかに100年以上逆戻りしてしまう結果を招く事になる。
武力で他国の領土を掠奪する かつての世界にだ。