この国ぐらい酒(アルコール飲料)のコマーシャルが無制限に垂れ流されてる国はない。 欧米先進国では酒もタバコ同様そのコマーシャルが厳しく制限されてる。 酒もタバコも病院内では禁止されてるのも、子供たちに禁じられてるのも、そもそも身体に悪いからだ。 テレビでは一日中昼も夜もビールなどのコマーシャルが絶え間無く垂れ流されてる。 この国では幼い頃からそうやってビールが脳に刷り込まれて大人に育って行く。 時々芸能人や大学生の部活などで未成年者の飲酒がニュースになるが、無制限に流される酒類のコマーシャルが無関係とは言い切れないだろう。 欧米諸国が禁止あるいは制限してるのには納得だ。 日本の常識は世界の非常識、日本の非常識は世界の常識、とよく言われる、これもその一例だ。 日本人が世界の常識からズレまくってるのは多岐にわたる。 子供たちを大切に思わない政府の姿勢はOECD内最低クラスの教育予算からも明白。 そもそも、〜どもと言う表現自体、見下した言い回し。 子どもという呼び名、言葉一つにも、ズレまくる感覚がよく表れてる。 情報化時代といわれて久しいのに、日本人が世界常識からズレっ放しなのは何故? 情報化時代の世界にあって、世界の常識だけが《輸入》されないのは何故? この国はずうっと情報鎖国状態にある。 この頃特に益々その傾向が強まりつつある。 他国との違いを、ことさら自国を美化して報じるメディアが目立つのは、そうした傾向の裏返しだ。 他国と比べて自国の良い点は報じるが、おかしな所や劣ってる点にほとんど触れない。 そうこうしてる内に、この国は30年以上国民所得が増えてないという、世界から置き去りの異常状態にあるのを、国民はほとんど自覚してない。 社会保障制度でも欧米特に北欧に比して足下にも及ば無い位立ち遅れてしまってる。 更に最近では、環境保護意識でも国民レベルは欧米に比べて劣ってると感じられる。 これらは以前も触れたが、この国のメディアの報道姿勢に問題が、それも報道機関として致命的な問題があるからだ。 海外ニュースは事件や事故ばかり、かと思えばチーズ転がしやトマト投げ祭り、ハイヒールでかけっこなど毎年恒例?!のお祭りは報じる。 報道機関の第一の使命は権力のチェックだ。 国内外を問わず、腰を据えた調査報道を、この国の報道機関はほとんどやらない。 お役所が発表する文章を、ただ右から左に報じるだけ。 海外における先進的な取組みや制度改革といった地味な話題はほとんど報じられない。 要は世界で起きてる世の中の肝心な部分に関する変化が報じられないこの国。 いつまで伝書鳩機関に甘んじ、許し続けるのか? 感覚がズレたまま、この国は没落していく‥‥。
 大人の使命は子供たちに希望ある未来を残す事。 それとは真逆の未来を残そうとしてる。 この国の子供たちが本当に可哀想。 と言う私もダメな大人の一人。 責任を感じる。 娘二人は何とか育てたけれど、社会を変革する力なんてある訳もない。 しかし問題意識はある。 一人ひとりは微力だけれど、そんな意識を持つ人々が諦めずに政治に関心を持ち続ける事が求められてる。 最悪なのは無関心で投票すら行かない事。 その無関心が民主主義を後退させ、ひいては独裁者の出現を許したり、国を没落させる。 権力者は国民が政治に無関心でいるのを最も望んでいる。 国政選挙の投票率が40%台のこの国。 権力者はほくそ笑んでる、いいや、選挙の度にいつも大笑いしてるだろう。