第2章_第4話
60代になって、一人で暮らしていると、夜が妙に長く感じることがあります。
昼間は仕事をして、帰ってくれば食事をして、YouTubeを見たり、パソコンを触ったり……。
それなりに時間は過ぎていくんですけど、布団に入って部屋が静かになると、急に昔のことを思い出すことがあります。
「そういえば、あの時はああだったな……」
「もう少し違う言い方をしていれば……」
そんなことを考え始めると、時計だけがどんどん進んでいくんですよね😅
そんな眠れない夜に、最近よく見ているものがあります。
それが、YouTubeの「焚き火動画」です🔥
4K映像で、画面いっぱいに焚き火が映っているだけ。
パチパチ……という薪の音。
炎がゆっくり揺れて、時々小さな火の粉が上がる。
それだけなんです。
最初は「こんなの見て何が面白いんだろう?」と思っていました(笑)。
ところが、しばらく眺めていると、不思議なんですよ。
だんだん頭の中が静かになってくるんです。
仕事のことも、昔のことも、これからの老後のお金のことも……。
一旦、全部どうでもよくなってくる。
もちろん問題が解決したわけではありません。
でも、「今は考えなくてもいいか」と思えるんですよね😊
以前の私は、嫌なことがあると「前向きに考えなきゃ」と思っていました。
もっと頑張らなきゃ。
もっと明るくならなきゃ。
一人になったんだから、しっかりしなきゃ。
そんなふうに、自分自身にまで頑張ることを要求していた気がします。
でも、60代になって少し考え方が変わりました。
人間、いつも前向きじゃなくてもいいんじゃないかと。
疲れたら疲れた。
寂しかったら寂しい。
昔を思い出してしまったら、それはそれでいい。
無理に消そうとしなくてもいいんですよね。
焚き火を眺めながら、そんなことを考えるようになりました🔥
最近はYouTubeで見つけた、簡単なストレッチや瞑想の動画も試しています。
「瞑想」なんて、以前の自分だったら絶対にやらなかったと思います(笑)。
電器の修理ばかり40年近くやってきて、壊れたものがあれば原因を探して直す。
自分の体や心も、同じように「不具合があれば修理すればいい」くらいに考えていたのかもしれません🔧
でも、人間は機械とは違います。
部品を交換すれば元通り、というわけにはいかない。
だからこそ、時には何もしない時間も必要なのかもしれません。
YouTubeでストレッチをして、少し体を動かす。
焚き火を眺めながら、何も考えない時間を作る。
そして、「今日も一日よくやった」と自分に言ってやる。
これだけでも、以前より少し眠りやすくなった気がします😌
彼女と別れて一人になった時は、「これからずっと一人なのか」と思ったこともありました。
正直、寂しさを感じることもあります。
でも最近は、孤独というものを少し違う角度から見るようになりました。
孤独って、必ずしも「自分に何かが足りない」ということではないんですよね。
誰かと一緒にいる時には気づかなかった自分の考えや、好きなこと、苦手なこと。
一人になったからこそ見えてきたものもあります。
そう考えると、孤独は「欠陥」ではなく、自分を知るための一つの「仕様」なのかもしれません。
電器製品にも、それぞれ仕様がありますからね(笑)🔧
「この仕様だからダメ」ではなく、
「この仕様なら、どう使えばいい?」
そんなふうに考えればいいのかもしれません。
老後のお金のことを考えれば、不安はあります💰
これから先、何が起きるかも分かりません。
でも、眠れない夜に何時間考えたところで、突然お金が増えるわけでもありません(笑)。
だったら今日は、焚き火でも眺めながら少し休もう。
明日のことは、明日の自分に任せよう。
最近は、そんなふうに考えられるようになりました。
画面の中では、今日も焚き火がパチパチと燃えています🔥
その音を聞きながら、
「まあ、いろいろあったけど……今日も一日終わったな」
そう思って目を閉じる。
60代の一人暮らし。
決して派手な毎日ではありません。
でも、こういう静かな時間も、案外悪くないものです😊
そして明日になったら、また仕事です。
壊れた電器製品を見て、
「さて、原因はどこかな?」
なんて言いながら、いつものように修理をする。
それでいいんだと思います。
人生だって、調子が悪い時には無理に直そうとせず、まず少し休ませる。
そんな「メンテナンス」も必要なのかもしれませんね🔧✨


