キャブレターの分解 ④ | はじめての仕事 独立 壊して覚える ポイント講座

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主に建物の修繕、機械の修理、その他、これから初めて仕事に就く、こんな仕事に就きたい、こんな仕事に興味がある、独立してみたい、とお考えの方に仕事に関する基本的なこと、役立つポイントなどを中心にご提供していきますので、ぜひ参考にして頂けたらと思います。

フロートバルブの重要性

 

 

この黄ばんだ色をしている部分が

 

前にもお話しましたが

 

フロートと言って浮き輪のような形をしています。

 

プールなどで使う浮き輪と一緒で

 

このフロートはキャブレター内部で燃料に


浮くようになっています。


 

image

 


材質は大きく分けるとプラスチック製ですが

 

中味は空洞で 重さも軽く ガソリンには

 

溶けない 特殊な材質で出来ています。

 

 

エンジンの回転を上げたり下げたり

 

車でいえばアクセルを踏み込んだ時

 

離した時に回転が変わりますが

 

その時このフロートが内部で浮いたり沈んだり

 

して燃料を送る量を調整しています。

 

 

燃料がキャブレター内部に流れてくると

 

このフロートが燃料に浮きます。

 

このフロートとセットで一緒に同じ動きをする

 

長さが1.5センチ程の細長い小さな部品ですが

 

重要な部分です。

 


フロートバルブ といいます。





分かりやすく言うと エンジン内部へ送る

燃料の流れを調整する部分だと

考えて頂ければと思います。



オーバーフローの原因


燃料コックを開いて
 
キャブレターにガソリンが入ります。

この時点でキャブレターから漏れ出してしまう。
 

オーバーフローという言い方をしますが
 
このフロートバルブが原因で漏れてしまって

いる場合が多く 以外と気がつきにくい部分です。


小さい部品なので分かりにくいですが

このタイプは一番上にある凸の部分が

爪で押すと1.5ミリ程ですが少し下がります。

中にスプリングが入っていて離すと戻ります。


ここが固着してしまう場合があります。

動かないタイプのものもありますので

メーカーによって異なります。




もう一つは 一番下の尖がった先が劣化したり

キズが付いていたり 変形したりしている

ことがあります。


これは小さくて微妙ですので  拡大鏡などを

使わないと 判断が難しいのですが

興味がある方は 徹底してやって

頂ければと思います。




しばらく使っていない農機やオートバイなど

何度掃除しても 燃料が漏れてしまう。

最初にこの部分を疑って見たほうが

良いかと思います。


極めて重要な部分ですので 


長くなってしまいましたが


参考にして頂けたらと思います。




フロートバルブは部品で手に入りますので

何度やっても漏れてしまう場合は 

新しい部品と交換することを お勧めします。