魔女は悪者ではない

 魔女は悪モノではない

魔女を悪いモノだと思わない

魔女を悪くしたのは

古典の世界と求められた秩序

純粋な女性

夢見る女性

王子様を待っている女性

そんな女性を望むことなく

王子様に見つけてもらうまで

眠っている場合じゃない

待っているだけじゃダメ

りんごを待っているだけでは何もできない

それよりも自分が最高

最高な自分がもっともっと

世のため、人のために

光を放つ

それを教えるのが魔女

それを突き破るのが魔女

魔女こそ純粋な魂

仕事は充実したけれど

まだやり遂げないことがある

魂のどこかに

それが疼いて爆発しそうな気配

でも、それを痛みのように抑えきり

何かと拮抗させている

あるとき

私は気がついた

これでは死ぬに死にきれない

その後も地球人として苦悩する日々をまた繰り返すだけ

だから

私は、人に対して何かの役に立ちたい

そう考えながら過ごしてきた

それが私が生まれてきたことの目的だと気づいていた

いつかそれができる日がやってくる

いつしか私の役割は成し遂げられるだろう

そんな思いに浸っていた

ある時私は気がついた

遠い昔から役目を果たそうとしてきたことを

だから魔女の技を使って

シナプスを出しながら幸せを拡散させていた

そのゆえに壮絶な生き方をしてきた過去があった

それは

社会の秩序よりも大事なことを主張した

だけど世間は許さなかった

いつしかそれが、人を狂わす魔女だと言われることになった

グリム童話の白雪姫やアンデルセンのマーメイド

静かに王子様を待ち望むことしか許されない

そんな女性では、幸せを自分で手に入れられない

相手の気のむくままに

人生を翻弄されるのはもったいない

そんな人生を物語で語られるよりも

もっと自分の力で幸せをつかむこと

りんごを食べたせいにしてはいけない

りんごを食べたことで新しい世界が始まった

何か行動しなければ、物語は変わらない

お金を自由に使えること

いつもファッショナブルでいること

かっこよくパソコンを使いこなし

スポーツカーを乗りこなす女性

仕事をバリバリこなし

フランス語や英語を使いこなし

Barのカウンターでお気に入りのアルコールを飲みながら

愛する人と語り合うこと

それが憧れのキャリアウーマン

それがいつの間にか理想的な女性像になっていた

最高級ではないけれど

誰か以上の姿を身にまとっていられる

でもそれって

誰に教えられた形なのか

そんなことはいっときの流行

そう思いはじめて少々疲れかけた

どうしてこんなに疲れるのか

いつもネガティブになっており

腹の底から笑うことができない

ある時私は気がついた

私は地球人ではなくて

元々宇宙人だったのではないかと

そしてその宇宙人が地球でのお役目を受けて

その役目が終了したら、宇宙へ還ることができる

それが私の元の姿

こんな突拍子もない考えに至った

その時点で今の私は

宇宙への戻り方を忘れてしまっていることにも気がついた

魔女としてこの地球で幸せを振り巻いていたのに

世間が受け入れてくれなかったことを

そのトラウマが私の意識に根付き

過去の私を忘れて順応できる地球人に育て上げられた

それは宇宙へ戻りかたまで封じ込めてしまい

いつしか

外見だけで飛んだ女性を演じて誤魔化していた

ところがある時

宇宙を感じる出来事があった

宇宙に魂が吸い込まれていく感覚を一瞬得た

そうすると

もう我慢ができない

もう一度

魔女になろう

それが私の宇宙へ近づく方法

今の時代なら

魔女でいることは、大きな武器になる

だから魔女は悪者ではないことを知ってほしい

魔女はいつの時代も新しい女性の生き方