正しいことだけが道理ではない
時々、議論で相手を任したくなることがある
それは、私が絶対正しいと信じているから
相手を追い詰めることは
どんなことよりも簡単
余程のディベート熟練者でない限り
私を打ち負かせる人はいない
なぜなら
用意周到に準備しておくから
そう思っていた私
でもそれは本当に正しいことかしら
それをすることに
その先
何がもたらしてくれるのか
残念ながら
日本人は打ち負かされて
そうですね、と言ってくれる人はいない
それよりも
その打ち負かそうとする自分に
闘いを挑んでみたら？
そうすると
あなたの気持ちは
相手への思いやりへ傾くでしょう
それは
新しい攻略方法
それは
愛ある戦術に変わります
若い時
時々、打ち合わせをしていると
とんでもない勘違い男に出会うことがあった
自分が、さも優位であるかの如く
訳のわからない論理をぶつけてくる
それって、あんたの体験ですか？
それともどこかの受け売り？
と、腹の中でぐつぐつと煮えくり
急に、こいつをコテンパンにやっつける術に
頭が急回転し出すのを自覚していた
その闘いに参戦することをすぐに選び
私は不毛の打ち合わせ時間を過ごすことになった
その後に残るは？
やってやったー、という満足顔のえげつない表情と
興奮が収まりきれない気分の昂まり
ところが
次からは、どんなに有意義な発言をしようが
相手は、聞く耳を持っていない
余程、悔しい想いしているんだったら
最初から、かかってくるなよー、と
若い時は思っていた。
でもね
今になるとわかるの
彼らの表現は、その程度しかなかっただけ
本当にそこまで有能な奴らじゃないんだよ
ちょっとだけ
自分を優位に持っていきたかっただけで
これは犬の威嚇と同じ
それを間に受けて、戦っちゃぁ
ホントは女が廃る
こんな場合は
相手を懐に入れる方法を模索すること
こいつ俺を受け入れて理解してくれようとしている
女のくせに、いい奴なんだって
思わせちゃった方が、後腐れがない
こういう人ほど
単純なんだよ
さて
もしもそんな男性に出会ったならば
あなたは
これは良きチャンスと思いなさい
この男性の手懐け方法を習得する授業だと割り切って
決して、正しいと思っていることに
執着させないことです
なぜなら
その打ち合わせは、誰が正しいかという結論が欲しいわけではない
いかに、この打ち合わせを
気持ちよく話せるように
そのウィットができる女性がいることの
有り難みを皆に理解させること
そうすれば
あなたと打ち合わせすることが
どんなに気分が良いかを皆に記憶させられる
だから
あなたは自分の中で、これを新しい産物にするために
顔は笑顔で、心は必死にもがきながら
相手に愛を与える言葉を発する
「ありがとうございます。そんな良い話題を提供してくれて！」
この一言で、そいつとの関係を構築
それが仕事のき・ほ・ん
これを錬金術のひとつとして試してご覧あれ
